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青丹よし
「青丹よし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青丹よしの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
ぬが眼から出た火で焼き捨ててくれるわ。どぶ酒に酔いしれたような、うぬが顔の色を、
青丹よし、奈良漬けの香も嗅げぬ若草色に蒼ざめてくれるわ!」 相も変らぬ駄洒落を....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
内容を着実に含味しようとせず、空に飛行機を舞わせつつ、文学精神の面においてだけは
青丹よし寧楽《なら》の都数千年の過去にたちかえらんとしても、幻を喰って生きていら....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
王即和歌」という題詞があるので、額田王作として解することにする。「味酒三輪の山、
青丹よし奈良の山の、山のまにい隠るまで、道の隈い積るまでに、委にも見つつ行かむを....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
で私の小さい希望は足るのである。 さて、 花のさかりも近づいたが、私はかの、
青丹よし 寧楽の都はさく花のにほふがごとく今さかりなり 寧楽朝を桜花になぞらえ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
とえば、『子規書簡集』にこういう歌が載っている。これは秀真君の鋳物の批評である。
青丹よし奈良の仏もうまけれど写生にますはあらじとぞ思ふ 天平のひだ鎌倉のひだにあ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
奈良朝時代であります。この時代に行われた仏教宗派は、主に華厳宗、律宗であります。
青丹よし寧楽の都は咲く花の にほふがごとくいま盛りなり 奈良七重七堂伽藍八重....