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「青史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

青史の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
生有生死《じんせいせいしあり》、安得類古人《いずくんぞこじんにるいして》、千載列青史《せんざいせいしにれっするをえん》」。有名の詩でございます、山陽が十三のとき....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
が保守と執着に組みつき、新らしき者が旧き者と鎬《しのぎ》を削《けず》る。勝つ者は青史の天に星と化して、芳《かん》ばしき天才の輝きが万世に光被《こうひ》する。敗れ....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
たであろう。如何なる権威にも屈せず、如何なる勢力をも眼中に措かない英傑児の名を、青史に垂れていたであろう。 こうした事実は、奈良原翁と対等に膝を交えて談笑し、....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
精彩努力を傾注されたならば、翁は優に一代の偉人、豪傑もしくは末世の聖賢として名を青史に垂れていたであろう。 況んや翁程の芸力と風格を持った人で、聊かでも名聞を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、雄は門に著け雌は戸に著け、以て陰陽を和し、寒を調え水に配し、風雨を節するなり、青史子の書説、鶏は東方の牲なり、歳終り更始し、東作を弁秩す、万物戸に触れて出《い....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
内にこもってゼツリンの精力が生れるのかも知れないね。彼はよく金銀も掘りだしたが、青史に稀れな精力の実績も記録に残しているのである。慶長十八年四月病死した。 長....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
軽きに比して君の馬前に討ち死にする「忠君」である。武士道の第一条件、二千五百年の青史はあらゆるページにこの華麗なる波紋の跡を残す。君は絶対の権威を持ってその前に....
三国志」より 著者:吉川英治
らです。今、天下の憎む老賊を斬って、漢室を扶け、万民へ善政を布いたら、将軍の名は青史のうえに不朽の忠臣としてのこりましょう」 「よしっ、おれはやる。必ず、老賊を....
三国志」より 著者:吉川英治
一書をかいてくれた。 どうか小さな私怨などわすれて、劉玄徳に協力を与えて欲しい。青史は昭々、万代滅せず、今日の時運は歴々、大義大道の人に向いている。この際、劉玄....
三国志」より 著者:吉川英治
ああっ……」 曹操は、一嘆、大きく空へさけんで、落ち行く馬の背へ飛び乗った。青史にのこる赤壁の会戦、長く世に謳われた三|江の大殲滅とは、この夜、曹操が味わっ....