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青天の霹靂
「青天の霹靂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青天の霹靂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
いありません。君はこの鼓を手に入れて打ち壊してしまいたいと思っているのでしょう」
青天の霹靂《へきれき》……私は全身の血が頭にのぼった。……と思う間もなく冷汗がタ....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
の最中《さなか》に突然、一知青年が自宅から本署へ拘引されて行ったので、村の人々は
青天の霹靂《へきれき》のように仰天した。腎臓病の青膨れのまま駈着《かけつ》けて来....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
からポツポツ降り出して来るという順序で、昔のような不意撃ちを食わせない。いわんや
青天の霹靂などは絶無である。その代りに揚がりぎわもよくない。雷も遠くなり、雨もや....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
召上げられ、あわせて小田原城を破却されたのである。 その子細は知らず、なにしろ
青天の霹靂ともいうべきこの出来事に対して、関東一円は動揺したが、とりわけて大久保....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
二人の奇問奇答に茫然としていた矢先だったので、検事と熊城にとると、それがまさに
青天の霹靂だった。誰一人知るはずのないあの奇蹟を、この老婦人のみはどうして知って....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
先生が溺死を遂げられた、筥崎水族館裏の同じ処で、投身自殺をされたのです」
……
青天の霹靂……とでも形容しようか。何とも云いようのない奇妙な驚きに打たれた私は、....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
を他人にも与えているものと信じていた人々にとっては、この「鼻の表現」の存在は実に
青天の霹靂とも言うべき不安と脅威とを齎すものでなければなりませぬ。 鼻にも表情....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
足で――」 「えッ」 黒吉は、愕然とした。 「片足!」 この一言は、まさしく
青天の霹靂であった。 黒吉は、何かわからぬゾッとした怯れに、ぶるぶる顫えながら....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
宗介天狗のご神体が無慙に傷つけられ穢されたことは、笹の平の窩人達にとっては正に
青天の霹靂であり形容も出来ない恐怖であった。白法師さえ取り逃がしたので、彼らはす....
「地球要塞」より 著者:海野十三
提督は私に対して、そうよばわった。 (ああ、四次元の人!) 私はそのことばを、
青天の霹靂《へきれき》のごとく感じた。 (そうか、四次元の人だったか。うっかり私....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
に精子すなわち成虫(Spermatozoid)があるとの日本人の日本での発見は
青天の霹靂で、天下の学者をしてアット驚倒せしめた学界の一大珍事であった。従来平凡....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
――その時分は全く戯作だった――その戯作を堂々と署名して打って出たという事は実に
青天の霹靂といおう乎、空谷の跫音といおう乎、著るしく世間を驚かしたものだ。 自....
「世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
世界を一周して来る気はありませんか。」 ただこれだけで、跡はなんにも言わない。
青天の霹靂である。一同|暫くは茫然としていた。笑談だろうか。この貴族先生の顔色を....
「正義」より 著者:浜尾四郎
なたの信ずる方向に進んでいいんです」 「何? 君、なんだって?」 清川の言葉は
青天の霹靂《へきれき》の如くに衣川を驚かした。 「そうです。僕は或る男を知って居....
「『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
の変質に関する声明を発表した。会員その他会に深い関係を持つ人達にとっては、恐らく
青天の霹靂であったかも知れない。が又ある会員達にとっては、却って当然な現象にすぎ....