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「青山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

青山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
葬儀記」より 著者:芥川竜之介
か」と言う。僕は、「うん」と答えながら、うそをついたような気がして、不快だった。青山の斎場《さいじょう》へ行ったら、靄《もや》がまったく晴れて、葉のない桜のこず....
外科室」より 著者:泉鏡花
も渠は学生たりし時代より品行いっそう謹厳にてありしなり。予は多くを謂わざるべし。青山の墓地と、谷中《やなか》の墓地と所こそは変わりたれ、同一《おなじ》日に前後し....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
なし能《あた》わずんばさらにかの地に行くというような、いわば天下を家として随所に青山あるを信ずる北海人の気魄《きはく》を、双手《もろて》を挙げて讃美する者である....
弓町より」より 著者:石川啄木
と厳粛《げんしゅく》な態度をもたねばならぬ。 すこし別なことではあるが、先ごろ青山学院で監督か何かしていたある外国婦人が死んだ。その婦人は三十何年間日本にいて....
紅玉」より 著者:泉鏡花
遣ろうよ。――(一同、手はつながず、少しずつ間をおき、ぐるりと輪になりて唄う。)青山、葉山、羽黒の権現さん あとさき言わずに、中はくぼんだ、おかまの神さん 唄い....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
の見附を、客人で通りました時は、上下、左右すれ違うとサワサワと音がします。青空、青山、正面の雪の富士山の雲の下まで裾野を蔽うといいます紫雲英のように、いっぱいで....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
十二 「――何ね、義理と附合で、弁持と二人で出掛けなくちゃならない葬式があった、青山の奥の裏寺さ。不断は不断、お儀式の時の、先生のいいつけが厳しい。……というの....
歯車」より 著者:芥川竜之介
に姉の家を出ることにした。 「まあ、善いでしょう」 「又あしたでも、……きょうは青山まで出かけるのだから」 「ああ、あすこ? まだ体の具合は悪いの?」 「やっぱ....
森先生」より 著者:芥川竜之介
充ち満ちたる我等には、快活なる先生とのみ思われたり。 又夏目先生の御葬式の時、青山斎場の門前の天幕に、受附を勤めし事ありしが、霜降の外套に中折帽をかぶりし人、....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
京へ出るときはあらかじめ伊藤に依頼していつしよに棲む部屋を借りておいてもらつた。青山学院の近所、少し渋谷の方へ寄つたほうで八畳か十畳の二階であつた。 その時分....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
言って、村の親戚へ、時々五円十円と送って来るそうである。しかし山野いたるところに青山あり、生存方法の存在する兼さんにとって、そうした資本主義社会では神様である重....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
蒙る。」 「ここでは欄干から這込みます。」 「まさか。」 「いや何ともいえない、青山辺じゃあ三階へ栗が飛込むぜ。」 「大出来!」 船頭も哄と笑い、また、 佃々....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
めぐらし、貧しきものは少々地を高め、その上に墓標を建て芝を植うる等、みなわが東京青山もしくは谷中の墓地に異ならず。 政教子ベルリンにありて、ヤソ死刑に処せられ....
西航日録」より 著者:井上円了
隔ててスコットランドと相対す。 北游一夕泊津頭、愛海風光慰客愁、雲水渺茫望窮処、青山一髪是蘇州。 (北のかたに遊び、その夜は港に宿泊した。愛の海の風景は旅人の思....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
はなにも故郷の地だけとは限らない、南半球の地の至るところに骨を埋めることのできる青山はあるのだ)の気慨あるを要す。いやしくもこの気慨あるものは、自国を遊園とし、....