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青息吐息
「青息吐息〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青息吐息の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
たのが数種あり、遣り切れなくて他へ譲ったり、債権者に取られたのが七八種あり、昨今
青息吐息で維持策を講じて居るのが三十種ほどあり、味方の脱陣、糧食の欠乏、馬倒れ、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
まためいめいのふところぐあいも負けないで火の車とみえ、行き行く人の顔は、いずれも
青息吐息でありました。 だが、そういう忙しげな周囲のなかにあって、忙しければ忙....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
、親分は夜の稼ぎに身が入らずに、昼も、まるで腑が抜けたように考えこんでばっかり、
青息吐息――十八島田の恋わずらいじゃアあるめえし、人は知らねえが、ぼんのう小僧と....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
を言った。婆は内心いよいよ呆れて、たべものの味がわかる顔かよ。借金で首がまわらず
青息吐息で、火を吹く力もないような情ない顔つきをしている癖に、たべものにわがまま....
「火星探険」より 著者:海野十三
う詫びて返したらいいだろうかと、日頃は楽天家のネッドも箱車の後から顔をのぞかせて
青息吐息であった。 それでも旅程は一日一日とはかどって、だんだんアリゾナ州へ近....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
は黒田閥というのがあったそうだがそれが今度の××問題で動揺し始めて、大臣や内閣は
青息吐息だが、世間では却って省内の事情に関して思わぬ知識をこの事件から提供された....
「答案落第」より 著者:太宰治
も、鶴亀算の応用問題の式も、甚だ心もとなくいっそ代数でやればできるのだが、などと
青息吐息の態とやや似ている。 いろいろ複雑にくすぐったく、私は、恥ずかしい思い....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
瀬戸を誘つて豪遊したから忽ちにして文無しとなり、伴稼ぎを始めたが、瀬戸の飲み代で
青息吐息、ちつとも面白くない。一緒に飲みにくるのは、昔の宿六に見せつけたい魂胆の....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
倉様まで、十手捕縄を返上せにゃならぬかも知れぬと言うので、松倉十内様は今のところ
青息吐息、青菜に塩の弱りよう……」 「ちょっと良助さん。お話の途中かも知れんが、....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
いな風聞ばかり、事実はおろかとんと方向がつかないのだから、一同奔命に疲れた形で、
青息吐息、ほとほと困《こう》じ果てていたところへ――。 昨朝、内部へ放ってある....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
、立つぞ悲しき。真昼にも、ガスや電燈の力借り、天道様の顔もみず、色青白く頸長く、
青息吐息に血を混え、吐くぞ悲しき浪花津の肺病娘のうらめしき……」 満堂シーンと....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
。乗っている当人は、英気颯爽の勇ましさに自己陶酔していても、乗せている馬の方では
青息吐息なのだそうである。も一つの人道会の主張によると、避暑客は飼犬の多くを、帰....