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「青梅街道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

青梅街道の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、まったくもう唖《おし》のごときものでした。 夜の大江戸を徐々にあとへ残して、青梅街道口《おうめかいどうぐち》へさしかかったのが、春の東雲《しののめ》――、西....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んですか」 「そうですよ。わたくしの出逢ったのは淀橋でした。御承知の通り、ここは青梅街道の入口で、新宿の追分から角筈、柏木、成子、淀橋という道順になるんですが、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、それから山の中を甲斐の石和《いさわ》へ出る、これがいわゆる甲州裏街道(一名は青梅街道)であります。 青梅から十六里、その甲州裏街道第一の難所たる大菩薩峠は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら、新徴組が数を尽して向うところも京都警護の役目である。 十四青梅街道《おうめかいどう》をトボトボと歩いて行くのは与八です。 背には郁太郎《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
嫁《かたづ》けてやりたいものだと思いました。 そうして七兵衛は、その昔、自分が青梅街道へ捨てた子供のことまで考え出して、いま、無事に育っていれば幾つになると、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
面の色を曇らせながら次の如く言いました。 つまり、自分は棄児《すてご》である。青梅街道のあるところへ、生れていくらも経たない時分に捨てられて、それを机の大先生....
異質触媒作用」より 著者:寺田寅彦
みにある日曜の昼過ぎから家族四人連れで奥多摩の入口の辺までという予定で出かけた。青梅街道を志して自分で地図を見ながら、地理を知らぬ運転手を案内して進行したが、ど....
光は影を」より 著者:岸田国士
なじだと、肚をきめて、ゆつくり外套を脱ぎすてた。 京野等志は、もう人ッ気のない青梅街道を冷たい夜風に吹かれながら、すたすたと歩いた。 足が宙に浮き、皮膚がじ....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
が、上って見せる芸当は容易じゃない。 だが何とかなるだろう。――。 三月×日青梅街道の入口の飯屋へ行く。熱いお茶を呑んでいると、ドロドロに汚れた労働者が馳け....
野槌の百」より 著者:吉川英治
、それを肩に、田無の家へ帰った。 黒髪をわけたような青芒の武蔵野を縫う一すじの青梅街道を、三ツ木、上宿と、二里ばかりあるくと、田無だった。百の家は、そのわずか....