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「青玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

青玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
俊助は制服の隠しをさぐって、名刺を辰子の手へ渡した。渡す時向うの手を見ると、青玉《サファイア》を入れた金の指環《ゆびわ》が、細っそりとその小指を繞《めぐ》っ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
しなるべく豪華なところを願いたいもんだよ。金貨が一杯入っている袋とか、金剛石紅玉青玉がざらざら出てくる古風な箱だとか、そういうものなら僕は悪くないと思うね」 「....
「ルルとミミ」より 著者:とだけん
殿の真珠の屋根は、月と星の光りを受けて見る見る輝き初めました。瑠璃《るり》の床、青玉の壁、翡翠《ひすい》の窓、そんなものがみなそれぞれの色にいろめき初めました。....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
来て、 寝てる男の横腹へ、ドシンとばかりぶつかった。 男はウンと云いながら、青玉の眼を見開いて、 どこが果ともわからない、暗《やみ》の大空見上ぐれば、 ....
「柳毅伝」より 著者:田中貢太郎
しい木や草が花をつけていた。すこし行くと大きな殿堂がきた。それは白壁の柱で、砌に青玉を敷き、牀には珊瑚を用いてあった。 「ここでお待ちくださいますように」 武....
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
われぬ美しくくすんだいい色彩を示しています。霜枯れ時だのに、美しい常磐木の緑と、青玉のような水の色とが古びた家の黄や赤や茶によくうつります。 ゴンドラもおもし....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
玉《ルビー》が十八個、緑柱玉《エメラルド》が三百十個、これはみなきわめて美しい。青玉《サファイア》が二十一個と、蛋白石《オパール》が一個。それらの宝石はすべてそ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
て、きらきらと、薄紅に、浅緑に皆水に落ちた。 どうでもなれ、左を試みに振ると、青玉も黄玉も、真珠もともに、月の美しい影を輪にして沈む、……竜の口は、水の輪に舞....
「露肆」より 著者:泉鏡花
つア洒落てら。」 と往来が讃めて行く。 黒い毛氈の上に、明石、珊瑚、トンボの青玉が、こつこつと寂びた色で、古い物語を偲ばすもあれば、青毛布の上に、指環、鎖、....
「高原」より 著者:寺田寅彦
とにした。着くとすぐ手近なベランダの檜葉を摘んで二十倍で覗いてみた。まるで翡翠か青玉で彫刻した連珠形の玉鉾とでも云ったような実に美しい天工の妙に驚嘆した。たった....
「青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
車内の誰れ彼れに、おめでたい単純さで、自分は注意しなくってはいけない。なぜなら『青玉付き』の純銀製の品物を、茶色の包の中に持っているんだからと説明していた。聖者....
「ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
れど 手に権謀の力つよき 昼みれば淡緑に 夜みれば真紅なる かのアレキサンドルの青玉の如き モナ・リザは歩み去れり モリ・リザは歩み去れり 我が魂を脅し 我が生....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
を引き止め） 従者 （眤っと主人の顔を眺め）お顔もおやつれ遊ばしました。頬も額も青玉のように青褪めておりまする。 領主 俺は元から、あまり肥えてはいなかった、そ....
「幾年もたった後」より 著者:小川未明
らなかったけれど、緑色の葉がしげっていました。そして、その緑色の葉の一つ一つは、青玉のように美しく日に輝いていました。 父親は子供がうれしそうに、木の葉の動く....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、六種の薬剤、爽かな麦稈帽、ソフトカラアにハンカチーフに絹の靴下。白麻のシャツに青玉まがいのカフス釦までつけ換えて、これはどうだいとうれしがった。私は山荘の住人....