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青瓢箪
「青瓢箪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青瓢箪の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
といえば自由結婚だなどと吹聴あそばし、また首《かぶり》をふればナニ此処《こゝ》な
青瓢箪野郎、いやアに済していアがる、生意気だよ、勿体なくも私のような茶人があれば....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
神経衰弱になったり、華厳に飛び込んだりするのはそのためだと言うじゃありませんか。
青瓢箪のような顔をしている青年ばかりこしらえちゃ、学問ができて思想が高尚になった....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
「でござりますから瓢箪淵とでもいたした方が可かろうかとも申します。小一の顔色が
青瓢箪を俯向けにして、底を一つ叩いたような塩梅と、わしども家内なども申しますので....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
ナニ、拝見? 拝見とは何をよ?」 「大変もない怪我という奴を」 「うるせえヤイ!
青瓢箪め!」 拳が突然空に流れた。素早く京一郎は身をかわしたが、その手には拳が....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
言ってやがる。……おい、同心くずれ、おいらにきくこたア、それだけか。……さっきの
青瓢箪《あおびょうたん》はもっとくわしくきいたぜ。……誰にたのまれて凧をあげてい....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
淵に落ちて半死のまま引き上げられたり、次には女房が四番目の子を産んで以来、まるで
青瓢箪のようにふくれてしまい、ずっとぶらぶらのしつづけである。それらの出来事のた....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
一生を終らなかったであろう。 が、方頷粗髯の山本権兵衛然たる魁偉の状貌は文人を
青瓢箪の生白けた柔弱男のシノニムのように思う人たちをして意外の感あらしめた。二葉....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
のスリ餌のようなものばかりだから、「ヴェジテラニヤン・クラブ」へ出入する奴は皆|
青瓢箪のような面をしている。が、日本では菜食党の坊主は皆血色のイイ健康な面をして....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
な恋が出来るようになりましたかな。この煙の中に育った大阪の娘には恋も何も出来ない
青瓢箪ばかりかと思っておりました」 「まあひどい! 」菊子は叫んだ。 「ほんとで....