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青葉城
「青葉城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青葉城の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
東百三十八大名の旗頭、奥羽五十四郡をわが庭に、今ぞ栄華威勢を世に誇る仙台|伊達の
青葉城下です。出船入り船帆影も繁き石の巻からそのお城下までへは、陸前浜街道を一本....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
さむね》公がまだ跼蹐《きょくせき》した頃、これはその居城であった。間もなく仙台の
青葉城に移って、彼は、彼の第六子宗泰にあたえ、それから十代のあいだ、二百五十余年....
「惜別」より 著者:太宰治
が自分にとって重大な事のように思われてわくわくするもののようであるが、かの有名な
青葉城の跡を訪ねて、今も昔のままに厳然と残っている城門を矢鱈に出たり入ったりしな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と、こんなことを考えながら、賑《にぎ》やかなところを、芭蕉ヶ辻から――フラフラ、
青葉城の大手の門の前に来てしまいました。 この間も来たところだが、ここまで来る....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ません。
本来、自分がこういう羽目になったことは、仙台の城下へ足を踏み入れて、
青葉城の豪勢なのに見とれた時から始まるのだ。
なるほど、奥州仙台陸奥守六十二万....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
せんでした。しかし、この大きな獲物の内容に就いては秘密に附されただけに、松島から
青葉城下へかけて、さまざまの下馬評と、見て来たような当て推量が、事実らしく伝えら....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ぞれ迫害者になったのだから、田舎策師の政宗などは無邪気な方であった。 せっかく
青葉城の天嶮に城下を定めても、とたんに天下の形勢が変って、もはや天下に戦争なしと....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
ければならないのだからね。小生もすでに年老いたよ。先月その日本地理で仙台へ行き、
青葉城という城跡の山へ登っただけでノビたのさ。 「もう、只見川はやめた!」 私....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
連れ、乗り換え馬の一頭も曳かせて歩く身分の者でござる。念のため名乗り申すが、奥州
青葉城の主、伊達政宗公の臣下で、石母田外記という者でござる」 とつけ足した。 ....