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静止
「静止〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
静止の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
、平面描写、劃一《かくいつ》線の態度等の言葉によって表わされた科学的、運命論的、
静止的、自己否定的の内容が、その後ようやく、第一義慾とか、人生批評とか、主観の権....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
、像の縞が流れだした。同期がだんだん合ってくると、スクリーンの上にひとつの映像が
静止してくるのであった。そこに現われたのは一個の不思議な人間の姿だった。その顔に....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
相に分れて、地殻は目まぐるしい変化を現じてはいるが、畢竟そこに見出されるものは、
静止であり、結果であり、死に近づきつつあるものであり、奥行のない現象である。私は....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
と地(シブ Sibu)とが互いにしっかりと絡み合って原始の水(ヌー Nu)の中に
静止していた。創世の日に一つの新しい神シュー(Shu)が原始水から出現し、両手で....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
紙に書いた電車の図面の上へ鉛筆でいろんな線をひっぱった)。 しかしこれは電車が
静止していたときの話で電車が若し五十キロの速度で左へ走っていたものとすると、弾丸....
「超人間X号」より 著者:海野十三
大きくがくーんとゆれた。白い煙をうしろに残した六本の原子ロケット砲弾は、ほとんど
静止している敵のロケットを追って、青空を目にもとまらぬ速さで走りつづけて行く。 ....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
った。毛のような黒いやつが、灰白色の水の中から静かに水面へ浮び上って来て、やがて
静止するのであった。春部の愕きは大きかった。 「見えますわ。でも、どうしてでしょ....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
そのとき帆村は、なぜか、その煙の行手に、真剣な視線を送っていた。 幻影の
静止仏 (水牛仏がふりまわしているあの青竜刀は、本当に斬れそうだな。しかし、まさ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
」 「は。では直ちに出かけることにしましょう」 駆逐艦清風は、速力をゆるめて、
静止へ――。モーター・ボートが、舷側からおろされた。長谷部少佐を指揮官として、決....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
の中を指した。それは不思議な黒ずんだ色を持った液体であった。はじめは液面は平かに
静止していたがややあって、すこし表面波の小さいのが現れたと思うとポッカリと真黒い....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
月十七日。 これで、以前の実験において結果が出なかったのは、磁石とコイルが共に
静止しておったためだと分った。実際、磁石はコイルの傍に十年置いても、百年置いても....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
。 話し手は、労をねぎらうための葡萄酒のグラスを唇につけようとしていたが、一瞬
静止して、無限の尊敬の意をこめて質問者を見やり、やおらグラスをテーブルにおろし、....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
た方面がある。これが根本原理で、すなわち絶対というべきものである。この根本原理は
静止的のものである、これがすなわち実在である。実在は静的であり、現象は動的である....
「妖怪学」より 著者:井上円了
するときは、必ず手に動揺を生ずるを見る。けだし、活動物はその一部分たりとも、永く
静止して一点に保つことあたわざるものなり。また、衆人中一人くらいは手を
静止するこ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
動揺を生ずるを見る。これ、活動物一般の常性にして、たといその一部分たりとも、永く
静止して空中の一点に保つことあたわざるものなり。たといまた、衆人中一人ぐらいは手....