非人小屋[語句情報] » 非人小屋

「非人小屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

非人小屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
二条河原から、向う岸へのぼれば、さしあたりかくれるところが二ヵ所ある。悲田の非人小屋として名高いその小屋と、薩摩屋敷の二ヵ所だった。無論、薩摩屋敷へかくれる....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
らねばならぬ処があった。死刑場には、不用になった黒く塗った絞台や、今も乞食が住む非人小屋があって、夕方は覚束ない火が小屋にともれ、一方の古墳新墳累々と立並ぶ墓場....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
が吉原の花魁《おいらん》尾上《おのえ》と心中をしそこなって非人におとされてから、非人小屋の床下を掘る場面があるが、あれを見るたびに私は微笑とも苦笑ともなづけがた....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
いて、密々に相談する。段九郎が快くひきうけてくれたから、例を破って神社の裏の藪へ非人小屋をかけさせて、前夜には、酒や米を存分にふるまってやった。 当日は秋ばれ....
役者の一生」より 著者:折口信夫
いる人の芸はしたのである。この時、私は尋常三年の頃であったが、「朝顔日記」の浜松非人小屋の段も見た。これは乳母の浅香が悪者と戦って死ぬ場で、これを源之助がし、非....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
を用い、垣内の者などとも云った。大坂では天王寺村、そのほか千日前、鳶田、梅田等に非人小屋があり、また江戸では浅草と品川とに非人|溜があって、善七、松右衛門の両名....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
かるに徳川時代にあっては、その収容所の名称からして、これをお救い小屋とも、または非人小屋とも称し、その被収容者を非人と呼んで、人間仲間には入れないものでありまし....