非分[語句情報] »
非分
「非分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
非分の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
っている。だが、であるからと云って、誰でもが、この三つの要素の必然的な関係に――
非分析的・非方法的に――到達している結果と、別なものではない。 * 例えば Ha....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
致し、あまつさへ、戊午年以来種々姦吏の徒に心を合はせ、諸忠士の面々を苦痛致させ、
非分の賞金を貪《むさぼ》り、その上、島田所持致し候不正の金を預かり、過分の利息を....
「死者の書」より 著者:折口信夫
して、その贖いはして貰わねばならぬ、と寺方も、言い分はひっこめなかった。 理分に
非分にも、これまで、南家の権勢でつき通してきた家長老等にも、寺方の扱いと言うもの....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
としても何にもならない。悪人の仕置きに参考になる、証拠や反証でもいい。役人の私曲
非分は、大いに歓迎する。繋訟《けいしょう》中の事件で、係の役人があまり長くうっち....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
蹴ってしまった。無論、学校を飛出してから何をするという恃はなかったが、この場合是
非分別を考える遑もなくて、一図に血気に任して意地を貫いてしまった。 あたかもそ....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
聴かされた。二葉亭の言分を聞けば一々モットモで、大抵の場合は小競合いの敵手の方に
非分があったが、実は何でもない日常の些事をも一々解剖分析して前後表裏から考えて見....
「立春の卵」より 著者:中谷宇吉郎
って来た。もっとも当人の話では、目星をつけた家を二軒も廻って、子供が病気だから是
非分けてくれと嘘《うそ》をついて、やっと買って来たという。大切な実験を中絶させた....