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「非常時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

非常時の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
。 「まあおしずまりなさいまし。そうしたのもミルキ国のためを思えばこそです。この非常時に、閣下が人造人間にうつつを抜かしていられるなんてことが住民に知れわたった....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。今は人類の歴史で空前絶後の重大な時期であります。 世の中には、この支那事変を非常時と思って、これが終れは和やかな時代が来ると考えている人が今日もまだ相当にあ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
むものである。吾が国の家屋は火災に弱く、敵機の爆撃によって相当の被害あるべく、又非常時に際して種々の流言蜚語あらんも、国民は始終冷静に適宜の行動をとることにより....
地中魔」より 著者:海野十三
する」 ああ、大江山課長が進んで決死隊長になるというのだ。これこそ正に警視庁の非常時だ! 大辻老の参加 十人の地中突撃隊が警視庁前に勢揃をして、いよい....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
月八日 最小限生活に追いこまれあり、食慾ことの外興奮して、治めるのに困難を感ず、非常時ゆえ、仕方なけれど……。 前夜から、われわれは、リュックサックを肩に負い....
火星兵団」より 著者:海野十三
わ声をはりあげた。 「われわれは、決して、悲しんでばかりいてはならないのだ。この非常時において、何かのすばらしい考えが飛出さないものでもない。そうして、大悲劇を....
火薬船」より 著者:海野十三
うに、部下を使役することは、できません。もっともこれが船火事になったというような非常時なら、べつですがね」 船長ロロー役の警部モロは、下心があって、なかなか怪....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
知って、直ちに引きかえして、防寒服を出しにかかったのであった。日頃の訓練が、この非常時に、役に立ったのであった。 「パイ軍曹どの。なかなか壮観でありますな」 「....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
私はそのときに、「崩れる鬼影」という謎のような言葉を思い出しました。 ああいう非常時に、人間というものは、驚きのなかにも案外たいへんうまい形容の言葉を言うもの....
空襲警報」より 著者:海野十三
悲鳴、靴屋のおじさんは棒をもって少年の方に打ちかかってきた。 「コラ、待て、この非常時に、喧嘩するのは誰だッ」 バラバラと近づく足音――格闘の中に飛びこんでき....
母と娘」より 著者:岡本かの子
準備を見ないから呑気で居られるわ。近頃の疑雲のただよう欧洲に於いて私共は今直ちに非常時訓練をして居なければ駄目だと思うの、ママよく考えて置いてね。 ロンドンの....
」より 著者:犬田卯
村の方針にも拘らず、再選の問題が否応なしに持上ったのだとのこと、表沙汰は、「この非常時に際して、いかになんでも村長がいなくては……」という事だったが。 おりか....
」より 著者:犬田卯
からその方で、こうして歩いてるんだ。俺のような始末の悪いとんぴくれんでも、これで非常時となりゃ、いくらかまさか国家のお役に立たなくちゃア、なア。」 そう言って....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
」とか「新古典主義」とかいうものでしょう。 時に適するようとは、大きくは今日の非常時に適し、小さくは毎日のその時々に適するよう、気配り、工夫が要るということで....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
しない。しかもこの教育せらるる者の数は国家の必要との調和は全く考えられていない。非常時に於て知識群の失業が多いのは自然である。あらゆる方面から見て合宿主義時代に....