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「非義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

非義の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
えば、これ田地に大有害の虫※《ちゅうさい》を招致する所以《ゆえん》なるを思わず、非義|饕餮《とうてつ》の神職より口先ばかりの陳腐な説教を無理に聞かせて、その聴衆....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
と申し、品行も宜しく、柔和温順な人で、他人の女房と不義などをうん…なア…為る様な非義非道の事を致す人でないなア……が差向で居ったが過りであった、男女七歳にして席....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ません。私共若い者たちは血の気が多うございますから、そんな没分暁《わからずや》の非義非道な役人は夜討ちをかけてやっつけてしまえと、勢揃《せいぞろ》いまでしてみま....
郷介法師」より 著者:国枝史郎
家臣岡郷介と申す者、寃罪によりまして、主人のためかくの如きの折檻、あまりと云えば非義非道、ことには重代の主従ではなし、絶縁致すはこの時と存じ、一人の父を引き連れ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
が民情を知る具にした訴状箱で、老中の褒貶《ほうへん》、町奉行、目付、遠国の奉行の非義失政などの忌憚のない密告書が出てくる。これを本丸へ差しだすときは、老中の用部....
活人形」より 著者:泉鏡花
。こは高田駄平とて、横浜に住める高利貸にて、得三とは同気相集る別懇の間柄なれば、非義非道をもって有名く、人の活血を火吸器と渾名のある男なり。召連れたる下男は銀平....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
山の切なすすめを拒んで、 「――底意を申せば、弦之丞めも、当今、皇学尊重のふうを非義とは存じられませぬ、むしろ、ひそかに王室の御衰微をなげいている一人なのでござ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
った気もちもわかる。そのひどさは「梅松論」なども、 天皇の側臣 随時に秘奏をへて非義を申し行ふため 綸旨 朝に変じ、暮に改まるほどに 諸人の浮沈 掌を返すがごと....