面白い[語句情報] » 面白い

「面白い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

面白いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
かり見ていたが、お前が木を伐《き》りに来始めてからは、その笛の音に誘われて、毎日面白い思をしていた。そこで今日はそのお礼に、ここまでわざわざ来たのだから、何でも....
一夕話」より 著者:芥川竜之介
酒《ラオチュ》をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 「しかしあの女は面白いやつだ。」 「惚《ほ》れたかね?」 木村は静かにひやかした。 「それはあ....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
》な沙門とが影を落して、見慣れない儀式を致していたと申すのでございますから、余程面白い見物《みもの》でございましたろう。――そう云えば、前に申し上げる事を忘れま....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
爵と会った時に、紹介の労を執《と》った私の友人が、「この男は小説家ですから、何か面白い話があった時には、聞かせてやって下さい。」と頼んだのを思い出した。また、そ....
片恋」より 著者:芥川竜之介
ろけを始めたんだ。君に聞いて貰おうと思うのはそののろけ話さ。どうせのろけだから、面白い事はない。 あれは不思議だね。夢の話と色恋の話くらい、聞いていてつまらな....
首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
すると木村少佐は、ゆっくり葉巻の煙を吐きながら、鷹揚《おうよう》に微笑して、 「面白いだろう。こんな事は支那でなくっては、ありはしない。」 「そうどこにでもあっ....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
あろう。――内蔵助も、眦《まなじり》の皺《しわ》を深くして、笑いながら、 「何か面白い話でもありましたか。」 「いえ。不相変《あいかわらず》の無駄話ばかりでござ....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
慎太郎。お前は兄さんじゃないか? 弟を相手に喧嘩《けんか》なんぞして、何がお前は面白いんだえ?」 母にこう叱られると、兄はさすがに震え声だったが、それでも突か....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
一種の嘲笑の色を浮べながら、こんな事をしゃべり出した。 「西南戦争ですか。それは面白い。僕も叔父があの時賊軍に加わって、討死をしたから、そんな興味で少しは事実の....
青年と死」より 著者:芥川竜之介
B それは明日にも死ぬかもわからないさ。けれどもそんな事を心配していたら、何一つ面白い事は出来なくなってしまうぜ。 A それは間違っているだろう。死を予想しない....
死後」より 著者:芥川竜之介
は和漢|天竺《てんじく》の話を享保頃の坊さんの集めた八巻ものの随筆である。しかし面白い話は勿論、珍らしい話も滅多《めった》にない。僕は君臣、父母、夫婦と五倫部の....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。」 「大雅が妻を迎えて夫婦の道を知らなかったと云う様な話も、人間離れがしていて面白いと云えば、面白いと云えるが、丸で常識のない愚かな事だと云えば、そうも云える....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の事から、旅行中の研究もわかり、これに処々の風景や見聞録を混じているので、非常に面白い。 ファラデーはロンドンに育ったから、市外の青野を見ていたばかりで、小山....
寡婦」より 著者:秋田滋
く本などにあるように、何かかわった話をしてみたらどうだと云いだした。が、ねッから面白い話も出なかった。男の猟人たちは射撃の冒険談や兎を殺した話などをした。女連の....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
ました。太郎右衛門も顔をしかめて坂の下を見下しました。 「早く来い、早く来い……面白いものが落ってるぞ!」 という伊作の声がきこえて来ました。 「面白いものが落....