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面目無い
「面目無い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
面目無いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
官製|端書の裏面で見覚えのある右肩上りのペン字が、五六行ほど書きなぐってあった。
面目無い
S先生と酒を飲んだのも僕だ
生れかわって遣り直す
忰と嫁の将来....
「冗談に殺す」より 著者:夢野久作
でも見知り越しの二人の刑事の顔を、わざと不思議そうに見まわした。それから如何にも
面目無い恰好でグッタリとうなだれる拍子に、思わずヨロヨロとよろめいて横の壁にドシ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
伝左衛門という二人にも先んじて好い敵の首を取ったので、鶴千代丸に付置かれた二人は
面目無いやら嬉しいやらで舌を巻いた。信長も大感悦で手ずから打鮑《うちあわび》を取....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
って勉強しろってね、それから学校へ往くの」 茂「私はお前のお祖父さんにもお母にも
面目無い、私はもう縁が切れて居るから他人のようなものだが、只た一目お前のお母に逢....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
吉は死んだかしら? もし、そうだったら、自分だけ、生きていては、庄吉の志に対して
面目無い。あの男の尽してくれたことに、何一つ報いないで、殺しては、人の道に外れる....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
百|円を無言で友に渡したのである。ミハイル、アウエリヤヌイチはまだ真赤になって、
面目無いような、怒ったような風で。『きっと返却します、きっと。』などと誓いながら....