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面談
「面談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
面談の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
「臭いな」 右門の疑惑は二倍に強まりましたので、その威嚇を犯して、あくまでも
面談を強請いたしました。けれども、小田切久之進は顔さえも見せないで、いよいよ奇怪....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
翌日、勝山通の日本畳新聞社へ出掛けた。電車の中で「採用致し度く、ついては一応御
面談の儀もあり――」と薄い青色のインクで走り書きしたハガキを何度もふところから取....
「新生」より 著者:島崎藤村
った。「布施さんから復た葉書が参りました。先日の御手紙は拝見した、その事につき御
面談申上げたいことがあるから近日お伺いすると言って参りました――好い加減にして下....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
の階段の下に在る銃器室とて鉄砲ばかり置いて有る室の中へ這入って仕舞った、銃器室で
面談とは奇妙だと思ううち、階段の影から女の姿が忍び出た、之はお浦だ、其の忍び出る....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
丁度十日目に松蔭大藏の許へお召状が到来致しましたことで、大藏|披いて見ると。 御
面談|申度儀|有之候間|明十一日朝五つ時当屋敷へ御入来有之候|様美作守申付候此段....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
らば店を明けてから願いとうございます」 源「いや買物ではござらん、御亭主に少々御
面談いたしたく参ったのだ、一寸明けてください」 伴「左様でございますか、先ずお上....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
抜いたあげく、玄関の入口の壁に次のごとく書いた貼り紙をした。「医師の注意により、
面談は水曜日と仮りにしてしまう。それだけさえも健康を傷つけることなくしてはできな....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
半白の一人物が、タオルで頬を撫でながらぽつんとしてそこに腰かけている。 以下、
面談――といいたいところだが、羽左衛門によれば、ただ――。 倫敦は、地味でおち....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
それは、この上なく賢明な遣り方です。公衆は、自分達の偶像との、こういう電光石火的
面談記に胸を躍らせて愛読すべく、ジャアナリズムの英雄達によって、もう充分に教育さ....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
などというがある、其の時山三郎は仲へ入って武士を和め、それでも聞かんと直々奉行に
面談致すなどというので、上の者も恐れて山三郎には自然頭を下げる様になり、又弱い者....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
右の如く公文を送ったにかかわらず、別に金子平十郎等の内使を以って、我藩の要路者に
面談したいと申し来った。そこで最初は道後町において目付の二、三人が応接し、次に味....
「狂女」より 著者:秋田滋
た。そして部屋に通されると食ってかかるような剣幕で、彼はこう訊いた。 「奥さん。
面談したいことがあるから、起きて、寝床から出てもらえないかね」 すると彼女はそ....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
朝以来行われたいきさつを話し給え。勿論、飛行中君が便所に行ったとは嘘で、秀岡氏と
面談する為めに行ったのだろう」 「…………」三枝は暫く黙然としていたが、あきらめ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
もう十時を過ぎていた。ベルを鳴らす前に、電報か手紙で解約するほうがよくはないか、
面談するとなるときっと非常につらいだろう、と考えてみた。それでもKはついに
面談を....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
をたずねて、洋行のはなしをすると、老父はかつて大学教授のころ両三度シュール博士に
面談した事があるといって、「あっちへ行ってから書物の事で何かわからない事があった....