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「鞍山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鞍山の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一兵卒」より 著者:田山花袋
段高い米の叺の積み荷の上に突っ立っているのが彼奴だ。苦しくってとても歩けんから、鞍山站まで乗せていってくれと頼んだ。すると彼奴め、兵を乗せる車ではない、歩兵が車....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
雨に夜も昼も濡れていた為に、一行のうちに風邪をひく者が多かった。私もその一人で、鞍山店附近にさしかかった時には九度二分の熱になってしまった。 他の人々も私の病....
田舎教師」より 著者:田山花袋
鈴の音にもすぐ驚かされるほどたかぶっていた。そうしている間にも一日は一日とたつ。鞍山站から一押しと思った首山堡が容易に取れない。第一軍も思ったように出ることがで....
夜長姫と耳男」より 著者:坂口安吾
ない。そして、オレはヒメを見つめていた筈だが、ヒメのうしろに広々とそびえている乗鞍山が後々まで強くしみて残ってしまった。 アナマロはオレを長者にひき合せて、 ....
鼠坂」より 著者:森鴎外
る。支那語の通訳をしていた男である。 「度胸だね」と今一人の客が合槌を打った。「鞍山站まで酒を運んだちゃん車の主を縛り上げて、道で拾った針金を懐に捩じ込んで、軍....
三国志」より 著者:吉川英治
し折よく彼を慕ってきた味方の救いが間に合ったので、だんだんと厚い囲みに守られ、馬鞍山をさして逃げ落ちた。 山の頂まで逃げ上って、玄徳は初めて人心地をよびもどし....
山の人生」より 著者:柳田国男
足跡を見たという話はまだ沢山ある。その二三をあげてみると、 一 遠州|奥山郷|白鞍山は、浦川の水源なり。大峰を通り凡そ四里、山中人跡|稀なり。神人住めり。俗に山....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
。尾瀬沼の東の檜高山、治右衛門池の南の皿伏山、さては其名の如く双峰を対峙させた荷鞍山までも、皆大きな蛞蝓が匐ったようにのろのろしている。そして此等の山を屏風の如....