鞘尻[語句情報] » 鞘尻

「鞘尻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鞘尻の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
こやつも水の中へ、首までつかり乍ら、じっとすくんでいたとみえて、長い腰の物の鞘尻から、ぽたぽたと雫が垂れおちた。 「どうやら小久保と、利惣太がやられたらしい....
丹下左膳」より 著者:林不忘
でも考えたら、こら、源三、そんな口はきけめえが」 起ちあがった左膳は、濡れ燕の鞘尻で帯をさぐりながら、ぐっと落し差し……一本きりの左の手を、懐《ふところ》ふか....
丹下左膳」より 著者:林不忘
こ、これでもいわねえか! うぬ、これでも……ッ!」 と、わめくより早く、乾雲の鞘尻|弧《こ》を切ってはっし! お藤の背を打ったが――。 アッ! と歯を噛んで....