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韲
「韲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
韲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ある。否《いな》楽そのものすらも感じ得ない。日月《じつげつ》を切り落し、天地を粉
韲《ふんせい》して不可思議の太平に入る。吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。太平は....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
上屋敷から、台所町に引き返して見ると、住宅は悉く傾き倒れていた。二階の座敷牢は粉
韲せられて迹だに留めなかった。対門の小姓組|番頭土屋佐渡守|邦直の屋敷は火を失し....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
んには三|隻の船を造りこれに水雷を装置して敵に当るべし、西国大名のごときこれを粉
韲を以て三隻の水雷船を造り、以て敵を鏖にすべしなど真に一|場の戯言に似たれども、....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
う》がありますまいか」お登和「そうでございますね、ちょいとした事なら薩摩芋の梅干
韲《うめぼしあえ》が結構です。それから牛乳を入れたマッシ、寒天の寄せ物、米利堅粉....
「三国志」より 著者:吉川英治
のが、父の筆の跡でございます」 蔡※の指すほうの軸を見れば、 「黄絹幼婦。外孫
韲臼」 と八字が書かれてあった。 曹操は、この文を読み下して、蔡※にむかい、....