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音響学
「音響学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
音響学の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「振動魔」より 著者:海野十三
たところによると、今回協会の奨励金を貰って、旅順大学の東京派遣研究班が、主として
音響学について研究するということに決定ったそうで、それには実験室を建てねばならな....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
熊城は眼を円くして叫んだ。
「ところが、死点と云えるものは、けっして網膜の上や、
音響学ばかりにじゃないからね。フリーマンは織目の隙から、特殊な貝殻粉を潜り込まし....
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
ら言えば感覚に関した音という概念はもはや消滅したわけであるが因習の惰性で今日でも
音響学という名前が物理学の中に存している。今日ではむしろ弾性体振動学とでもいうべ....
「鐘に釁る」より 著者:寺田寅彦
偶然鐘の音に対してある有利な効果のある事を発見し、次いでそれが鋳物の裂罅から来る
音響学的欠点を修正するためだということに考え及び、そうして今度は意識的にそういう....
「疑問と空想」より 著者:寺田寅彦
。枯れ柳を見て幽霊を認識する類である。もう一つの答解は物理的あるいはむしろ生理的
音響学の領域に属する。そうしてこれに関してはかなり多くの興味ある問題が示唆される....
「市民の生活と科学」より 著者:宮本百合子
。 文化映画というものの大きい役割がここにも顧み期待される。音楽という芸術が、
音響学の面から扱われて興味ふかい試みの一歩を示した東宝の文化映画のことや、つい先....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
博士は昭和七年「超短波長電波の研究」で東宮記念賞をうけている。小幡重一博士の実験
音響学の研究も有名なものの一つ。 地震国であるこの国では、さすが、地震学に関す....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
がはじまって、こっちは大人の世界。御飯一緒にたべて、寿江へ買ってやった小幡博士の
音響学の本の扉に字をかいてやったりして、珍しく昨夜は林町に泊った。おひささん一人....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たトーンの方が響き、いつしか一つの精神的な媚態となるのではないだろうか。そして、
音響学の原理を考えれば、張り出した響きが出れば出るほど、空間がひろいということに....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
もここで行われた。この室と煉瓦壁を隔てた一室が寝室であって、この隔壁に穴をあけて
音響学実験の際に便利なようにした。実験室の階下が工場で、その隣室の「学校部屋」に....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
上りながら、言った。「もうすぐに何百って人が押し掛けて来ますよ!」 そこはその
音響学上の性質から言って実に珍しい一劃で、実に一種特別な耳のような場所であったの....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
大雪は、藪も畑もまっ白にして、今なおさんさんと降っていた。 無任所与力と
音響学 季節はずれの大雪で、桜の咲くのはおくれたが、いよいよその花の咲いたとき....
「音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
二つの音の間には、音の混雑から起る相当な音色のちがいがなくてはならない。ピアノは
音響学的には甚だ粗末な機械で、音を止めるものはただ一箇のダンプァーだけである。そ....
「寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
はあった。しかし先生の教室で、煙草《たばこ》の煙のもつれ方や三味線《さみせん》の
音響学的研究をしたのでは、金を儲ける方とはどうにも関係のつけようがないと思って、....