頂戴物[語句情報] »
頂戴物
「頂戴物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頂戴物の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
いえんきえん》で妙なものだ、どうも懐かしいな」 友「恐入ります、先日は又多分の
頂戴物《ちょうだいもの》をいたして、殊《こと》に御馳走になり酩酊いたして有難いこ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
わずずうっと這入れ」 縫「はい……毎度御贔屓さまを有難う……毎度御新造様には種々
頂戴物を致しまして有難う存じます」 富「毎度面倒な事を頼んで、大分|裁縫が巧いと....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
峯樹院様の御用達をして百俵も頂いて居りましたが、放蕩無頼で、蔵宿には借財も出来、
頂戴物やら先祖の遺物まで何も彼も遣い果し、終には私の身体まで売ろうとして、私を騙....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまして。お嬢様、へえ、どうも御無沙汰を致しました、先日はまた大枚《たいまい》の
頂戴物を致しまして」 洒蛙洒蛙《しゃあしゃあ》として二階へ上り込んで見ると、お....
「農村」より 著者:宮本百合子
る。じきに女は帰って仕舞った。女中は湯を「金《かな》だらい」にあけながら、 「
頂戴物が減るのを気づかって来やしたのし。 と笑って居た。 女中は祖母にその事....
「じいさんばあさん」より 著者:森鴎外
暮には、西丸にいた大納言|家慶と有栖川職仁親王の女楽宮との婚儀などがあったので、
頂戴物をする人数が例年よりも多かったが、宮重の隠居所の婆あさんに銀十枚を下さった....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
いて辞儀をしたが、「お礼にあがりましてござります」 其処へ小間使いが現われて、
頂戴物の披露をした。 「それはそれはご丁寧に。そんな心配には及ばなかったものを」....
「おせん」より 著者:邦枝完二
、半時経つか経たないうちから、そんな我儘をおいいなさるんじゃ、お約束が違いやす。
頂戴物は、みんなお返しいたしやすから、どうか松五|郎に、お暇をおくんなさいやして....