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頂礼
「頂礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頂礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
でも、始終風向きを考えていたぞ。いつかおれはあの男が、海へ卒塔婆を流す時に、帰命
頂礼《きみょうちょうらい》熊野三所《くまのさんしょ》の権現《ごんげん》、分けては....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
のなかに一尾の魚もない。ただ六、七人の小さい人間が坐っていて、漁師らをみて合掌|
頂礼のさまをなした。かれらの全身は毛に蔽われてさながら猿のごとく、その頭の天辺だ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
如是果 上 既に仏体を作りて未得安心 勇猛精進潔斎怠らず、南無帰命
頂礼と真心を凝し肝胆を砕きて三拝|一鑿九拝一刀、刻み出せし木像あり難や三十二|相....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
なって、もう一つやらっせえ、丁だ、それ、心祝いに飲ますべい、代は要らぬ。 帰命
頂礼、賽ころ明神の兀天窓、光る光る、と追従云うて、あか柄杓へまた一杯、煽るほどに....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
した……変だ。が、これが礼らしい。加うるに慇懃なる会釈だろう。けれども、この恭屈
頂礼をされた方は――また勿論されるわけもないが――胸を引掻いて、腸でも※るのに、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
び跪《ひざまず》いて、自分のこしらえた地蔵菩薩にお暇乞いを申し上げ、 「南無帰命
頂礼《なむきみょうちょうらい》地蔵菩薩――お別れのついでにこの笠をさし上げましょ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た細い紙の幣《ぬさ》で、その善男善女の頭を撫でてやり、 「神妙、神妙、一心に帰命
頂礼《きみょうちょうらい》すれば、後生往生《ごしょうおうじょう》うたがいあるべか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の心を縁喜《えんぎ》にすると見えて、出来の如何《いかん》は問わないで、みな喜んで
頂礼《ちょうらい》して捧げて持ち帰る。 「与八さん、皆さんが、あれほど有難がって....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
したような歌謡方面からの影響かも知れない。恵心僧都作の天台大師和讃の発端、 帰命
頂礼大唐国 天台大師ハ能化ノ主 仏ノ使ト世ニ出テ 一乗妙法宣ベ給フ 眉ハ八字ニ相....