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順番
「順番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
順番の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
尤《もっと》もらしくうなずいた。やがて小作者らの要求が笠井によって提出せらるべき
順番が来た。彼れは先ず親方は親で小作は子だと説き出して、小作者側の要求をかなり強....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
けにして、一ぺん全部を見てあるいたあとで、明日にでもなったら、一番ほしいものから
順番に買ってゆくことを承諾させた。サムは、しぶしぶそれを承諾したのだ。 ところ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
はない。太陽の失ったエネルギーは星雲に再現し、次に星雲がまた太陽の役目をつとめる
順番が来る。かようにして物質は交互にエネルギーの収入と支出を繰返して止むときはな....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
領にちょっとはいりかねた。 吉弥は、ただにこにこしながら、僕の顔とお袋の顔とを
順番に見くらべていたが、退屈そうにからだを机の上にもたせかけ、片手で机の上をいじ....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
あろう。 帆村探偵も、その夜の客に交っていたのだった。 彼は階下の待合室で、
順番を待っていた。一座には、袴をはいて頤の先に髯を生やしている男が、しきりに心霊....
「赤外線男」より 著者:海野十三
も変りあってスクリーンを覗いて下さい」理学士が器械から離れながら云った。 「さあ
順番に見ようじゃないか」検事が後の方から声をあげた。 ゴトリゴトリと靴音がして....
「大脳手術」より 著者:海野十三
整が設計される。もちろんこれはまず骨と骨とを一致せしめ、血管、神経などはその後に
順番に配列座標が決定される。それから配列|替えの手術だ。電気メスと帯電器具と諸電....
「火星探険」より 著者:海野十三
ら顔を出したとき、あれだけの答が博士の顔に書きつけてあったんだ。僕はそれを読んで
順番に喋ったにすぎないんだ」 「うそだい。博士の顔に、そんなことが書いてあるもの....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
という……」 チーア卿は顔をしかめた。 「旦那。おどろくのは後にして、一番から
順番に召上ってごらんになすったら。おいしくなかったら、燻製屋の看板は叩き割られて....
「火星兵団」より 著者:海野十三
看板をかけた家の門をくぐる者が少くなかった。いや、少くないどころか、その門前は、
順番を待つ人々で、長い列を作っていた。
「さあ、お次は九十番、九十番のお方!」
....
「怪塔王」より 著者:海野十三
のだな。あっはっはっ、そうはいかないよ。こんどは、わしがお前たちを片づけてしまう
順番だ。覚悟をするがいい」 というと、怪塔王は寝台を向こうへ下りようとして、後....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
のとすればばあやは犯人であり得ない」 「なるほど、するといよいよウララ夫人という
順番ですかネ。ウララ夫人の帰宅と、博士の殺害と、どっちが早いのですか」 「さあ、....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
二つははなはだ痩せ衰えているから、三太太は暇があると母兎を捕えて、小兎を一つ一つ
順番に腹の上に並べて乳を哺《の》ませた。 母はわたしに言った。そんな面倒臭い養....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
からアレだけ巻数を重ねる予定があったなら、一輯五冊と正確に定めて十輯十一輯と輯の
順番を追って行くはずで、九輯の上だの下だの、更に下の上だの下の下だのと小面倒な細....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
疱瘡はしか諸病症いみもの決して無御座候に付享和三|亥年はしか流行の節は御用|込合
順番札にて差上候儀は全く無類和かに製し上候故御先々様にてかるかるやき処文政七|申....