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「順調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

順調の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
く、現在に於ても、譲吉の生活の、有力な保証者であった。譲吉は、此半年ばかり生活が順調である為に、殆ど物質上の助力を、夫人に仰いだ事はなかったが、譲吉は心の裡で、....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
用され、日本等またこれに從つて國力の飛躍的發展をはかり、遂にデモクラシーによつて順調に進んでいる富裕なる先進國の支配力を破壞して世界制覇を志したのが、今次の大破....
蠅男」より 著者:海野十三
、黒星一点を頂戴したのに、この上みすみすまたたどんを頂戴したのでは、折角これまで順調にいった出世を躓かせることになるし、住吉警察署はなにをしとるのやと非難される....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
颱風去りたるも、驟雨しきりなり。たちまち庭も路も川となる。 八月四日(日) ◯順調なり。 ◯加藤戒三氏、見舞に来てくれる。牛の血から製したブルテイン第一号壱缶....
火星探険」より 著者:海野十三
まった。そして山木と河合の乗っている奇妙な自動車は、黄い路面を北へ北へととって、順調に走っているのだった。 二人の気持も、ようやく落着いてきた。 「ねえ、山木....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
の女大使ゴールド女史の機嫌は、辛うじて、直ったようであった。 それから祝宴は、順調に進んだ。 共産主義から出発したアカグマ国は、途中でいつの間にか、帝国主義....
火葬国風景」より 著者:海野十三
かし最近の新聞記事にはそんな朗かな報道がなかったことから推して、かれ鼠谷の死体は順調に焼場の煙突から煙になって飛散したに違いあるまい。すると……? すると八十....
小公女」より 著者:菊池寛
、クルウ大尉の同窓生の一人が、印度に訪ねてきて、現在採掘中のダイヤモンド鉱山が、順調に行けば非常な利益を挙げることになるので、クルウ大尉もこの事業の仲間入りをし....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
。こう申せば、たいてい御推量になるでしょう。わたくしの縁談はそれからすべるように順調に進行したのでございます。 唯ひとつの故障は、平生から病身の母がその秋から....
多神教」より 著者:泉鏡花
の前日夕、お厩の蘆毛を猿が曳いて、里方を一巡いたしますると、それがそのままに風雨順調、五穀|成就、百難|皆除の御神符となります段を、氏子中申伝え、これが吉例にご....
叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
途、電車の中にてつくづく思うに、われは今日まで差したる不幸にも出で逢わず、よろず順調に過ぎゆきて、身の幸運を誇りいたるに、測らずも英一の死によりて限りなき苦痛を....
火夫」より 著者:カフカフランツ
彼がすぐ火夫のために尽力するわけにいかないのは当然すぎることだったが、いっさいは順調に進んでいるように見えた。火夫は説明を始め、最初からシューバルを「さん」づけ....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
の変形だと片付けそうである。しかし、私自身の生理の歴史を顧みるのに、すべて人並に順調だったし、結婚から子供までも産んで居る。そしてもし、人があくまで私のこの心象....
情鬼」より 著者:大倉燁子
報を得たのでございます。それはある有名な家からあの人へ結婚の申込みがあって、話は順調に進んでいる。再赴任せられる時は新夫人を伴って来られるだろうというのです。 ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ていたのであろうか。 段ボールを手がけてからは、人生のサイコロの目は、まずまず順調に出た。しかしそれまでの私はなんと遠回りをしたことだろう。そんなとき「寝れば....