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預言
「預言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
預言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
薔薇《バラ》の花咲くところとなすを得べし」と彼は続いて答えました。この工兵士官に
預言者イザヤの精神がありました。彼の血管に流るるユグノー党の血はこの時にあたって....
「誰」より 著者:太宰治
》を誰と言ふか」答へて言ふ「バプテスマのヨハネ、或人《あるひと》はエリヤ、或人は
預言者の一人」また問ひ給《たま》ふ「なんぢらは我を誰と言ふか」ペテロ答へて言ふ「....
「琴のそら音」より 著者:夏目漱石
ませんから是非この月|中《じゅう》に方角のいい所へ御転宅遊ばせと云う訳さ。飛んだ
預言者《よげんしゃ》に捕《つら》まって、大迷惑だ」 「移るのもいいかも知れんよ」....
「如是我聞」より 著者:太宰治
く見ゆれども、内は偽善と不法とにて満つるなり。禍害なるかな、偽善なる学者、汝らは
預言者の墓をたて、義人の碑を飾りて言ふ、「我らもし先祖の時にありしならば、
預言者....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
えばマホメットの教えは科学に対して敵意をもたないはずのものである。すなわち、この
預言者が弟子たちにこう言ったという話がある。『知識の学問が全く滅亡される日が来れ....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
ある、而して信者は忍んで其建設を待望む者である。 同三章五節、六節に於てルカは
預言者イザヤの言を引いて曰うて居る、曰く 諸の谷は埋られ、諸の山と崗とは夷げられ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
小さい穴の口には「一銭銅貨を入れると出ます」と書き添えてあった。 源氏の将軍が
預言者であったか、売卜者であったか、わたしは知らない。しかし此の町の人たちは、果....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
で、
「易介は挾まれて殺さるべし――」と呟いた。
黙示図において、易介の屍様を
預言しているその一句は、誰の脳裡にもあることだったけれども、妙に口にするのを阻む....
「青年」より 著者:森鴎外
なに贔屓目に見ても、さ程|難有くもないように思った。純一も東京に出て、近く寄って
預言者を見てから、渇仰の熱が余程冷却しているのである。 対話が済んで客が帰る。....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
にははっきりわかった。暑気と、疲労と、今の事の衝撃とで早められて、リヴジー先生の
預言した熱病が、明かにずんずんとひどくなっていたのだ。 その頂上は、このあたり....
「レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
見て安心して死んで行かれるわが身の幸福を神に感謝するシメオンの心情と、シメオンの
預言にわが子の偉大な運命を知った聖母の心情である。それが比較的小さい画面に、大幅....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
ある」と。 その時ユダはこう思った。 「これは途方もない傲慢な言葉だ。仮りにも
預言者と称する者が、何ということを云うのだろう」 しかしユダはこんなことぐらい....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
役は残酷に思われました)を筆頭にして、若い女優の総出ということになり、遂に、――
預言者、ルイ・ジューヴェとコポオが読みあげた時、コポオは、にやりとジューヴェに笑....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
そしてこの綾糸の切れた時、私も塔へ行かねばならぬ。それが私の身にかかっている命の
預言、それが私のこの世の運命。(二三度機を織り)私はどうしてもあの塔へ行く気には....
「春の修善寺」より 著者:岡本綺堂
小さい穴の口には「一銭銅貨を入れると出ます」と書き添えてあった。 源氏の将軍が
預言者であったか、売卜者であったか、わたしは知らない。しかしこの町の人たちは、果....