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頓悟
「頓悟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頓悟の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
のために戦いつつも争いの深刻化するに従い、遂に頼るべきものは正法のみであることを
頓悟して、急速に信仰の統一を来たすべきことを説いているのは、最終戦争の本質をよく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
分がそれを知らないだけに、神様のいたずらに腹を立てたこともなければ、運命の数奇に
頓悟したこともない。 多分、それは神様の方で、出直せ、出直せとおっしゃっている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ははあ、わかりました」 不破の関守氏は、青嵐居士からの一くさりを聞いて、相当の
頓悟があったらしく、二度ばかり頷《うなず》く。 「罪のないものに刑は行えない、刑....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
らいいようなところはない。自分の気で精一杯努力しているつもりでいる。それで、一度
頓悟して見れば、ふっとぶ庇があったというのは、どういうことでしょうか。私はその点....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
じめとし、徳川家に縁ある人々を殺し、主家の怨を晴らそうとしているのに、わしは一念
頓悟して、誠の教の庭に住み、真実の人間を目つけ出そうとして、乞食のように歩き廻っ....
「金狼」より 著者:久生十蘭
我が昂然と言いはなった。 「ある。……自信ではない。意志だ。……それに、僕はいま
頓悟《イリルミナシオン》を得た。旅費にこだわっているから動けないのだ。歩くつもり....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
《りんぺん》の木を断《き》るがごとくついに他に教うべからずといえども、一棒の下に
頓悟《とんご》せしむるの工夫なきにしもあらず。蕪村はこの理想的のことをなお理想的....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
記憶により、また或るものは神秘なる神の告げに基づいて、しばしば迷うている男たちを
頓悟させ啓発せしめた事跡は、記録には載らぬのを原則とするが、しかも相応に記録せら....