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「頓才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頓才の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
なければ病者が信じません、随って薬も自から利かんような事になるですが、医者は頓知頓才と云って先ず其の薬より病人の気を料る処が第一と心得ますな」 鐵「へえー何うい....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
は宗家の医官塩田氏の若檀那である。中にも良三の父は神田|松枝町に開業して、市人に頓才のある、見立の上手な医者と称せられ、その肥胖のために瞽者と看錯らるる面をば汎....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
歌が正常の連歌とどう違うか。格式に拘泥しない自由な行き方の誹諧であるのか、機知|頓才を弄するのが滑稽であるのか、あるいは有心無心の無心がそうであるのか、なかなか....
細木香以」より 著者:森鴎外
平、同米八、清元千蔵、同仲助、桜川寿六、花柳鳴助等である。中にも有中は香以がその頓才を称して、常に傍に侍せしめた。 吉原の女芸者は見番大黒屋庄六方から、きわ、....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
である。此歌の如きは、主観融合の境に入って居ながら、序歌は調和以上に利いて居る。頓才さえ頭を出して居るではないか。「夕かたまけて……」も内律と調和せぬほどの朗ら....
私本太平記」より 著者:吉川英治
る。犬好き、遊宴好き、田楽狂の執権が、彼を愛した所以は、おそらく彼の田楽役者的な頓才や諂いではなかったか。――と又太郎高氏は、さげすみつつも、またつい、佐々木道....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
処を烏が見付けると、寄ってたかっていじめ抜くのはそのためだといっている。この話の頓才ある者の発明であることは認められるが、もしそうならば「沓手掛けたか」の物語が....
料理の妙味」より 著者:北大路魯山人
と、否応なしに手も足も軽く動くものである。頭のエンジンまで軽快に働きかけて、頓智頓才も続発し、独創の料理が自然と生まれて来るものである。合理合法に拠る独創には魅....