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「頓首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頓首の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
軍用鮫」より 著者:海野十三
陽の佳日、中国軍政府最高主席委員長チャンスカヤ・カイモヴィッチ・シャノフ恐惶謹言頓首々々恭々しく曰す。こいねがわくば楊《ヤン》大先生の降魔征神の大科学力をもって....
遺書」より 著者:尾崎秀実
川先生はじめ皆様へよろしくお伝え下さい。 昭和十九年七月二十六日 尾崎秀実頓首再拝 竹内老先生 玉案下 追白、一番暑熱の必要なこの頃、この涼しさはお米のことが心配になります。....
恭三の父」より 著者:加能作次郎
る様に言った。 恭三も最早争うまいと思つたが、 「だってお父様、こんな拝啓とか頓首とかお定り文句ばかりですもの、いくら長々と書いてあっても何にも意味のないこと....
運命」より 著者:幸田露伴
|交攻む。景隆支うる能わずして遁れ、諸軍も亦|粮を棄てゝ奔る。燕の諸将|是に於て頓首して王の神算及ぶ可からずと賀す。王|曰く、偶中のみ、諸君の言えるところは皆万....
風流仏」より 著者:幸田露伴
説まくりて御異見の口に封蝋付玉いしを一日粗造のブランディに腸|加答児起して閉口|頓首の折柄、昔風の思い付、気に入らぬか知らぬが片栗湯こしらえた、食て見る気はない....
紅玉」より 著者:泉鏡花
って、可いか、洋服の膝を膨らまして膝行ってな、いい図じゃないぜ、審査所のお玄関で頓首再拝と仕った奴を、紙鉄砲で、ポンと撥ねられて、ぎゃふんとまいった。それでさえ....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
の目的からも遠いことなのです。 では、除名の件はたしかにお願い申しました。草々頓首」(四月二十八日) (『映画春秋』創刊号・昭和二十一年八月)....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
ヌ大探偵! 私に何んの言葉があろう! ただもう恥じ入るばかりである。やにわに私は頓首した。それから左手の壁を見た。はたしてボタンが一つある。そいつを押すと、壁の....
瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
人に於て云々の御説もあらば拝承致し度、何卒御漏し奉願候。要用のみ重て申上候。匆々頓首。 二月五日諭吉 …………様 尚以彼の草稿は極秘に致し置、今日に....
妖怪報告」より 著者:井上円了
点につきさらに御報知及ぶべく候間、御申し越しくだされたく、右までかくのごとく候。頓首。 某氏報知 ○ 夢は、前に経験せる種々の事柄が、いろ....
迷信解」より 著者:井上円了
老僕大いに困りおりたるところへ、ほかの通行者ありて、はるかに老人の地にひざまずき頓首して謝罪する状あるを望み、大いに怪しみ、急ぎ近づきて見れば、大黒|頭巾の前に....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
御銘々様へは、乍憚御三君より御礼|可然御風語被成下度、此段貴答迄|如此に御座候。頓首謹言。 守田勘弥 この文面は誰の筆になったのか知らないが、外国人から引幕を....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ダルケさえ、私の心事について素振に対して一点の疑いを挾むこともなく、かえって閉口頓首してその日の中に送り出すようにしてくれたというのは、これ全く我が信仰する本師....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
敬慶賀無上に御座候、小生晩春よりかけて元気|無之候、今度元気回復いたしたし、万々頓首、」と述べてある。(これらの葉書の文句をそっくり写したのは、さきに書いたよう....
魯迅さん」より 著者:内山完造
。御頼ミ申シマス、電話デ須藤先生ヲ頼ンデ下サイ。早速ミテ下サル様ニト。L拝 早々頓首」 これが絶筆なんですよ。この朝、まだ、日記をかきかけているんです。日附だ....