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領土
「領土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
領土の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
《かつら》内閣に対していろいろな注文を提出した論文が掲げられて、海外通信にはシナ
領土内における日露《にちろ》の経済的関係を説いたチリコフ伯の演説の梗概《こうがい....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
としてとめ度なく降って来た。人間の哀れな敗残の跡を物語る畑も、勝ちほこった自然の
領土である森林も等しなみに雪の下に埋れて行った。一夜の中《うち》に一尺も二尺も積....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ん、彼らはもちろん広きグリーンランドをもちます。しかし北氷洋の氷のなかにあるこの
領土の経済上ほとんど何の価値もないことは何人《なんびと》も知っております。彼らは....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
力のこもった鈍い空気が、音もなく重苦しく家の外壁に肩をあてがってうんな家屋という
領土がもろく小さく私の周囲にながめやられた。 突然、ど、ど、ど‥‥という音が―....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
葉をまとわねばならなくなった。女性は男性を恨み、男性は女性を侮りはじめた。恋愛の
領土には数限りもなく仮想的恋愛が出現するので、真の恋愛をたずねあてるためには、女....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
得たと言ってもいいのであるが、その上に分光器の助けによって展開された広大な知識の
領土に考え及び、またその後熱輻射や輻射圧や、豊富なるエネルギーの貯蔵庫たる放射性....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
るいは会戦をなるべくやらないで機動によって敵の背後に迫り、犠牲を少なくしつつ敵の
領土を蚕食する。この二つの手段が主として採用されるのであります。 フリードリヒ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
だ。地球なんかこわれてしまえ。わしは金星を攻略し、木星を従え、水星も土星も、わが
領土とするぞ。そうしておれは、更に他の太陽系の星をめがけて、突進するのだ」
丸....
「怪塔王」より 著者:海野十三
「なんだ、白状しろって。あっはっはっはっ、あまり俺を笑わせるない。ここは日本の
領土ではないか。貴様たちこそ、こんなところで一体なにをしているのだ。さあ、それを....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
知れないと新聞に書いてありましたネ。航空母艦は沢山の飛行機を載せて、ドンドン敵の
領土へ近づけるから、物凄いんだネ」 「そんな話は、兄さん知らないよ。とにかくまず....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
が誤解だ。なにが師弟関係だ。世界大戦のとき英国海軍に力をあわせ、印度その他の英国
領土を守ったり、運送船を保護したりして、恩こそ与えてあるが、こっちが恩になったこ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
を言葉にあらわして、はっきりと力強く言った。 「まあ聞け、外国のお客さん。わしの
領土は現世の
領土であり、わしの人民は生きた人間ばかりで死んだ人間などは一人もいな....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
かも知れない。こういう方面に専ら力を注いだなら新聞記者としてもまた必ず前人未拓の
領土を開き得たろうと、朝日の僚友は皆二葉亭が一度ぎりでこの種の試みをやめたのを惜....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
とは、一種の治外法権であって、完全なる独立というわけには参りません。 加えて、
領土問題についてこれを見るに、日本が発展途上に領有いたしました
領土は、それぞれそ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
いたのである。すなわち政治関係者は無併合、無賠償の平和を欲したのであるが統帥部は
領土権益の獲得を主張し、ついに両者の協調を見る事が出来なかった。 我が国に於て....