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領地
「領地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
領地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
らばデンマーク人はどうしてこの富を得たかと問いまするに、それは彼らが国外に多くの
領地をもっているからではありません、彼らはもちろん広きグリーンランドをもちます。....
「親子」より 著者:有島武郎
不作法が癪にさわったのだ。 「おい早田」 老人は今は眼の下に見わたされる自分の
領地の一区域を眺めまわしながら、見向きもせずに監督の名を呼んだ。 「ここには何戸....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
いた。 茶道の盛んであった時代においては、太閤の諸将は戦勝の褒美として、広大な
領地を賜わるよりも、珍しい美術品を贈られることを、いっそう満足に思ったものであっ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
つの遠征軍が編制された。その一つは、先に、アカグマ国イネ州と名づけられた元の祖国
領地へ攻め入って、まず第一岬要塞を占領して旗をあげた。 もう一隊は、今こうして....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
ブレーメンかキール軍港のあたりまで行かなければ満足しないのか、それともドイツの占
領地帯で、お手近かのドーヴァ海峡を越えて旧フランス領のカレーあたりへ上陸しただけ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
「すると、その統領なる人物は、ドイツ本国にいるのですね」 「いいえ、ドイツの占
領地帯である某高山地方におられる。そこには世界一の天文台と気象台と通信所などがあ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
を図るつもりで、僅ばかりの忠義な従者に護られて、あちこちに身を潜めて居りました。
領地内の人民も大へん私に対して親切にかばってくれました。――が、何を申しましても....
「寡婦」より 著者:秋田滋
して残して逝かれました。良人に先立たれた叔母は、その子供を連れて、ペルティヨンの
領地にあった私の父の家へ来て暮しておりました。私はその頃十七でした。 この少年....
「丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
、定火消御役酒井内蔵助(五千石)の家臣、織部純之進という若武士で、それは酒井家の
領地巡検使という役目を初めて承わり、飛地の伊豆は田方郡の諸村を見廻りの初旅という....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
れにかこまれたヴァン・タッセルの暖かい家を見ていた。すると、彼の心は、やがてこの
領地をうけつぐことになっている乙女に恋い憧れた。彼の想像はさらにひろがって、こう....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
時に、一方において更にロセツより申出でたるその言に曰く、日本国中には将軍殿下の御
領地も少からざることならん、その土地の内に産する生糸は一切|他に出さずして政府の....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
スワンソン夫人は公園小路の自邸で目が覚めた。彼女は社交季節が来ると、倫敦の邸宅に帰って来る。彼女は昨日まで蘇格蘭の
領地で狐を狩って居た。その前はフランスのニースのお祭に招かれて行って居た。 室....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の年給、一人は一万五千ポンド(わが金およそ九万八千円)、一人は一万ポンド、英国所
領地にある僧侶の数は、教正六十五人、平僧三千四百人なり。 英国中にある寺院の数....
「古事記」より 著者:太安万侶
しました。そこで天皇は非常に殘念がつて、玉を作つた人たちをお憎しみになつて、その
領地を皆お奪《と》りになりました。それで諺《ことわざ》に、「處《ところ》を得ない....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
要塞を放置して遠く作戦を為す事はほとんど不可能とせられた。 かくして逐次その占
領地を拡大して敵の中心に迫り、この間外交その他あらゆる手段に依り敵を屈伏して有利....