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領家
「領家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
領家の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「安井夫人」より 著者:森鴎外
類焼したので、しばらく藩の上邸や下邸に入っていて、市中の騒がしい最中に、王子在|
領家村《りょうけむら》の農高橋善兵衛が弟政吉の家にひそんだ。須磨子は三年前に飫肥....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
品川と相会する所にあり、右に利根川左に片品川を控えた要害無双の地であるが、関東管
領家が亡びた後、真田が自力を以て、切り取った土地である。 武田亡びた後、真田は....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
かりである、是非ないことであるから、政元公に生害をすすめ、丹波の源九郎殿を以て管
領家を相続させ、我※が天下の権を取ろう、と一決した。 永正四年六月二十三日だ。....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
また三世勝三郎の蓮生院が三年忌には経箱六個経本|入男女名取中、十三年忌には袈裟一
領家元、天蓋一箇男女名取中の寄附があった。これらの文字は、人があるいはわたくしの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
出家入道す、臨終に及ぶ時男女子なき間、所帯を二疋の犬に譲り与えおわる、犬二疋死後
領家の計らいとしてかの田畠を以て一院を建立《こんりゅう》し、秀府並びに二疋の犬の....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
動き出したのである。さてこうなると、最初からして責任なくして権利のみあった本所や
領家はもちろんのこと、地頭ですらも全く無責任のものとなり、荘園内に善意の有力者が....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
てもよかった。 嘉門の左右に居流れているのは、招待ばれて来た猪之松の兄弟分の、
領家の酒造造、松岸の権右衛門、白須の小十郎、秩父の七九郎等々十数人の貸元で、それ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
みずから馬の口輪を取り、連れの若党を叱咤して、元の道へ走らせた。彼らの在所篠村の
領家(領主の代務所)へ先触れさせたものだろう。 丹波篠村ほか数ヵ村は、下野国と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ったようだ。彼は、ここで急にことばをかえて、数日の留守を、夫婦に告げた。 さる
領家から、かなりな量の註文が出そうなので、丹波まで行って来たい。大急ぎで帰って来....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
醐がお泊りの宿所は捜すまでもなかった。宿場一の大きな建物だ。杉林にかこまれた古い
領家屋敷といった風。 「ああよかった」 そこまで来て、兼好はほっとした。あちこ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
王朝藤原氏が盛んなころにできた大山寺、三輪明神、修験の大道場などを背景に、神領の
領家として富んできた一族。 海幸、山幸にはめぐまれ、日野川に産する砂鉄は刀鍛冶....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ある。すなわち足利家の飛び領で、大江山そのものも、篠村領に入っている。 篠村の
領家には、長々、今日の時節を待っていた引田妙源やそのほかがいた。また一色右馬介に....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
中浜村国安……………………………………………………………子供と地蔵 周智郡犬居村
領家……………………………………………………………機織の井 磐田郡見付町…………....