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「頭が重い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頭が重いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ろまん灯籠」より 著者:太宰治
、その夜から微熱が出て、きのうは寝たり起きたり、けさになっても全快せず、まだ少し頭が重いそうで蒲団《ふとん》の中で鬱々としている。あまり、人の作品の悪口を言うと....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ったけれど目覚しに起こされて跳ね起きるや早九時半で、何だか電気の鬱積した様に甚く頭が重い、窓を開けて外を見ると、冬の季には珍しい天候で、空は墨を流す様に黒く、爾....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
く洗って来てくれ。いいか」 「ようがす」 松吉はすぐに出て行った。なにぶんにも頭が重いので、半七は湯にはいって風邪薬を飲んで、日の暮れないうちから衾《よぎ》を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
稽古を休むんでしょう。阿母さんがさっきそんなことを云っていました」 「なにしろ、頭が重いから」と、紋作は気のないように云った。 「だからお薬をおのみなさいよ。初....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
のさわやかなものでございます。 ゆうべろくろく寝ませんので、わたくしはなんだか頭が重いようでございましたが、座敷の窓から川を見晴らして、涼しい朝風にそよそよ吹....
新郎」より 著者:太宰治
、ふいと思い出されて、顔をしかめてスリッパをはいて、背戸の井戸端に出た。だるい。頭が重い。私は首筋を平手で叩いてみた。屋外は、凄いどしゃ降りだ。菅笠をかぶって洗....
四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
が、その痛さが齲歯が痛むように間断なくキリキリと腹を※られるようで、耳鳴がする、頭が重い。両脚に負傷したことはこれで朧気ながら分ったが、さて合点の行かぬは、何故....
竜舌蘭」より 著者:寺田寅彦
って見るともうそろそろ客が来始めて、例のうるさいお辞儀が始まっている。さっきから頭が重いようで、気が落ち付かぬようで人に話しかけられるのがいやであったから、ひと....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
えるのでもなく、勿論揺れるのでもない、臆病眼が震えるのを、見定めようと思ったが、頭が重いのに、瞼がだるく、耳が鳴る。手足もぐったりで、その元気が出ぬ。 ままよ....
水鬼」より 著者:岡本綺堂
寝顔をじっとのぞいている。その夢がさめると汗びっしょりになっている。そのあしたは頭が重い。すべて前の時とおなじことで、自分でも不思議なくらいに市野さんが恋しくな....
あたまでっかち」より 著者:下村千秋
、林太郎は学校の成績がよく、いままでに三番とさがったことはなかったのです。ただ、頭が重いため、運動がへたで、ことにかけっくらになると、いつもびりっかすでした。で....
地上」より 著者:島田清次郎
たときはダアウィンの進化論で己を煙に捲いていたっけが」 「この頃は何も読まない。頭が重いし、暑さが身体にこたえて」 二人は浅い酒の酔いに頬をほてらしていた。お....
勘平の死」より 著者:岡本綺堂
ませんよ。 (和吉は縁側ににじり上がり、障子をそっと明けてのぞく。) 和吉 まだ頭が重いかえ。 お冬 いそがしい中をたびたびお見舞に来てくれて有難うございます。....
画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
を伸して楽々と眠に就いたのが夜の十一時頃、それから一寝入して眼が醒めると、何だか頭が重いような、呼吸苦しいような、何とも云われぬ切ない心持がするので、若や瓦斯の....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
うに顔を皺めて、 「お前さん、何を見ているの。」 「何、昨夜から飲み続けて、余り頭が重いから、表へ些と出て見たのさ。」と、お葉は懶げに答えた。 「ほんとうに鉱山....