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「頭取〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頭取の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
吉左衛門 同じ座の狂言つくり 万太夫座の若太夫 万太夫座の持主 楽屋頭取 楽屋番 二、三人 その他大勢の若衆形、色子など 宗清の....
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
空くと、電信の針がねに一座ずらりと出て、ぽちぽちぽちと中空高く順に並ぶ。中でも音頭取が、電柱の頂辺に一羽|留って、チイと鳴く。これを合図に、一斉にチイと鳴出す。....
婦系図」より 著者:泉鏡花
だ。柏屋の綱次と云う美しいのが、忽然として顕れらあ。 どうだ、驚いたか。銀行の頭取が肴屋に化けて来たのよ。いよ、御趣向!」 と変な手つき、にゅうと女中の鼻頭....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
のは、ただちっとも早く幕を開ける外はない、と松崎の目にも見て取られた。 「頼むぜ頭取。」 頬被がまた喚く。 六 あたかもその時、役者の名の余白....
開運の鼓」より 著者:国枝史郎
て彼の世界は展開された。彼はこんな順に立身した。 蛮書翻訳係。軍艦練習所教授方頭取。それから咸臨丸の船長として米国へ航海した事もあった。作事奉行格並に軍艦奉行....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ぎごちない。この読者というものの中には批評家が勿論|交っている。左の座にはその音頭取があるようにも見えた。大抵の読者はそのいずれかに属しながら押黙っていたのであ....
おせん」より 著者:邦枝完二
をしてるようなもんじゃァねえ、芝居中がひっくり返るような大騒ぎだ。――そのうちに頭取が駆け着ける、弟子達が集まるで、倒れた太夫を、鷺娘の衣装のまま楽屋へかつぎ込....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
、それをナポレオンが心よく思わなかったことである。 第二は、その露国皇太后が音頭取りで、国内に排仏熱を高め、駐露仏国公使サバリーに対し、皮肉な、陰険な、女性的....
夜の構図」より 著者:織田作之助
出て来るのを待っているなぞ、信吉には金輪際出来ぬ難しいことだ。俳優の下駄箱の前の頭取部屋へはいって、頭取と雑談しながら、あるいは、雨が小降りになるのをうかがって....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
2 ×市、生糸問屋、綿井|茂一、四〇歳、H飛行場迄 ×市、R銀行頭取、秀岡|清五郎、六三歳、K飛行場(Hの次のエア・ポオト)迄 ――出発飛行場....
三枚続」より 著者:泉鏡花
。夫人は名を才子という、細川氏、父君は以前南方に知事たりしもの、当時さる会社の副頭取を勤めておらるる。この名望家の令嬢で、この先生の令閨で、その上音楽の名手と謂....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
すが、その踊り方が余程面白く太鼓と鐃鉢の調子できまって行きます。これはちょうど音頭取りのようなものです。だがその鐃鉢を打ちながら踊り廻る様子の活発で、またその素....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
より新町座にて開演。これを新派劇の開祖とす。 ○二月、俳優の等級を定め、更に正副頭取を置く。頭取は団十郎、副頭取は菊五郎と左団次。 ○十月八日、大阪の中村宗十郎....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
士もいれば、木下杢太郎の岳父さんもいる。中学校長もいれば有名な富豪もいる。銀行の頭取、牧畜家、材木業者。それに二、三等にも山持ち、汽船持ち、芸術写真のKさん、小....
黒猫十三」より 著者:大倉燁子
ああ君は全然何も知らんのですね。あんな奴と君、――交際っちゃ危険ですよ。辰馬銀行頭取の息子には相違ないが、ありゃ君、――多分君は何も知らないんだろうとは思ってい....