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「頭数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頭数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
《さお》とで、代る代る漕いでいる。それでも船足は余り早くない。幕のかげから見える頭数は五十人もいるかと思われる。橋をくぐる前までは、二梃三味線で、「梅にも春」か....
小作人への告別」より 著者:有島武郎
ったのです。 こう申し出たとて、誤解をしてもらいたくないのは、この土地を諸君の頭数に分割して、諸君の私有にするという意味ではないのです。諸君が合同してこの土地....
豚群」より 著者:黒島伝治
くら洗っても、その変な臭気は皮膚から抜けきらなかった。 もとは、小屋も小さく、頭数も少なくって、母が一人で世話をしていたものだった。親爺は主に畠へ行っていた。....
去年」より 著者:伊藤左千夫
葉であろう。 君もおおよそは知ってるとおり、僕は営業の割合に家族が多い。畜牛の頭数に合わして人間の頭数が多い。人間にしても働く人間よりは遊食が多い。いわば舟が....
深夜の市長」より 著者:海野十三
中には行方不明者なんか一人も居らないし、それに……それに附近にいたルンペンどもの頭数もちゃんと揃っていた。だから眼の誤りだという解釈もあるが、しかし見た男は、確....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
もそも過失なんだ。勿論重量の一九〇|瓩強と云うのは間違ってはいないさ。ただ人間の頭数だ。人間の頭数が三人ではないと云うんだ。では何人か? 二人だ。勿論、一九〇|....
自叙伝」より 著者:大杉栄
生では、愛知県人すなわち国のものが二十六名という絶対多数を占めたのであった。が、頭数が増えたからといって、油断はできない。また、こんなに多い頭数をかかえていて、....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
てくるは出てくるは、あとからあとへと立ち現われて、しまいには、かれこれ十四五人の頭数になった。いずれも、その全身が蛍のような光を放っていて、気味がわるくてならな....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
にはいっているよ。中へ、光がさしこまないように、よく目ばりをしてあるが、これだけ頭数をそろえるのに、わしは、ずいぶんくろうしたよ」 「へえ、そうですか。それで、....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
たときのような暗澹たる気持に襲われたよ」 「しかしまあ、二百名にしろ、決死隊員の頭数が揃ったは何よりであります。本官の名誉はともかくも保たれました」 「さあ、ど....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
してしきりに冗談などを言い合っていた。ここでおもな料理店はどことどことで、芸妓の頭数は四十人ほどあるということなどを私にも説明してくれた。そんな話をしているうち....
火の扉」より 著者:岸田国士
いのだ。生きていても、なにもならんと思うのだ。ほかの軍人は知らん。おれだけは、徹頭数尾、軍人として生きて来た。それ以外の生き方はどうしても考えられない。唯ひとつ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
養するうち、牛種最も多く、その肥大なること実に驚くべきものあり。馬にいたりても一頭数万円を価するものを有す。この日や春天清朗、軽風和日、野外の風光実に客懐を散ず....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
さえあれば、 人の機嫌を気に掛けるような事はありますまい。 そう云う男は、見物の頭数を多くした方が、 却て感動させ易いから、その方を望むのです。 まあ、あなたは....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ことです。失業している人の奥さんに昇任の話なぞは禁物でしょう。子供の大勢ある家へ頭数に足りないメロンの贈物なぞは気が利かないでしょう。 兎に角あらゆる物事に五....