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「頭痛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頭痛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
い眉《まゆ》をひそめて、 「どうしたの。顔の色が好くなくってよ。」 「そう。少し頭痛《ずつう》がするの。」 辰子は低い声でこう答えながら、ちょいと掌《てのひら....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
宅で召使っている下女も、そう申して居《お》る事でございます。また、その前日から、頭痛《ずつう》がすると申して、とかくふさぎ勝ちでいた妻が、俄《にわか》に外出する....
忠義」より 著者:芥川竜之介
労が稍《やや》恢復すると同時に、はげしい神経衰弱に襲われた。―― 肩がはる。頭痛がする。日頃好んでする書見にさえ、身がはいらない。廊下《ろうか》を通る人の足....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
、まるで堅い麦藁帽子《むぎわらぼうし》が追々頭をしめつけるのかと思うほど、烈しい頭痛までして来ました。そこで気を紛《まぎら》せたい一心から、今まで下駄の爪先ばか....
或る女」より 著者:有島武郎
か》と帯の間にさし込んだまま立ち上がりざま、 「汽車に酔ったんでしょうかしらん、頭痛がするの」 と捨てるように古藤にいい残して、いきなり繰り戸をあけてデッキに....
或る女」より 著者:有島武郎
たような葉子の感覚はだんだん回復して来た。それと共に瞑眩《めまい》を感ずるほどの頭痛をまず覚えた。次いで後腰部に鈍重な疼《いた》みがむくむくと頭をもたげるのを覚....
一房の葡萄」より 著者:有島武郎
は中々学校に行く気にはなれませんでした。お腹《なか》が痛くなればいいと思ったり、頭痛がすればいいと思ったりしたけれども、その日に限って虫歯一本痛みもしないのです....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ッて、島山にそう云って、とうとうあすこの、板塀を切抜いて水門を拵えさせたんだわ。頭痛がしてならないから、十畳の真中へ一人で寝て見たいの、なんのッて、都合をするの....
海異記」より 著者:泉鏡花
筋張ってしょ事がない、と小半時でまた理右衛門|爺さまが潜っただよ。 われ漕げ、頭痛だ、汝漕げ、脚気だ、と皆苦い顔をして、出人がねえだね。 平胡坐でちょっと磁....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
え、脳の底部に激痛を感じた。その原因は何であったか?』 現代立法の不備――汝が頭痛を覚えたのは、畢竟われ等が、あまりに多量の力を用い、しかもそれが、あまりに急....
歯車」より 著者:芥川竜之介
を塞いでしまう、が、それも長いことではない、暫らくの後には消え失せる代りに今度は頭痛を感じはじめる、――それはいつも同じことだった。眼科の医者はこの錯覚(?)の....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ィスのまんなかで、急行馬車に、ほかの八人の相客といっしょにつめこまれていました。頭痛がして、首がだるくて、足は血が下がってふくれた上をきゅうくつな長ぐつでしめつ....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
わけは、あれからずっとごてんづとめで、たくさんにたべものをいただくせいか、ひどく頭痛がしていたからです。その馬車のうちがわは、さとうビスケットでできていて、こし....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
と一人の女が金切声を揚げると、 「水がある!」 と言うなりに、こめかみの処へ頭痛膏を貼った顔を掉って、年増が真先に飛込むと、たちまち、崩れたように列が乱れて....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は大である。即ち極東ソ領や、ヒリッピン等はソ、米のため軍事上の弱点を形成し彼らの頭痛の種となるのであるが、その反面、ソ、米は我が国の中心を空襲し我が近海の交通を....