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「頭金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

頭金の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
父を失う話」より 著者:渡辺温
私は波止場の石垣に腰かけたまま、風に吹かれて殆ど半日も我を忘れていた。 到頭金釦をつけた空色の制服を着ている税関の役人が私の肩を敲いた。 「どうしたんです....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ても口はあけじといわんばかりに、がんとして緘黙《かんもく》を守っていたそれなる鳶頭金助が、右門のつねに忘れぬいたわりと慈悲の心に、さしも強情の手綱がとけて、ころ....
世相」より 著者:織田作之助
独の寂しさを慰めるために新世界とはつい鼻の先にある飛田遊廓の女に通っていたが、到頭金に詰ったらしかった。保証人の私はその尻拭いをした。 ところが、一年ばかりた....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
べきは資本家ではない)・ブルジョアジーが生き永らえるということだ。それこそ今日寡頭金融資本家達の個人的な願望そのものではないのか。でファシズムはその特有なイデオ....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
円朝物の江島屋騒動である。主なる役割は江島屋治右衛門(蟹十郎)同治兵衛(家橘)番頭金兵衛(松助)後家おとせ(八百蔵)治兵衛女房お菊(福助)嫁お里(栄三郎)等で、....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
水主《かこ》同心|森田三之丞《もりたさんのじょう》以下五人。 乗組のほうは、船頭金兵衛、二番水先頭|与之助《よのすけ》、帆係下一番《ほがかりしたいちばん》猪三....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
うことにしたのであるが、いま久々に読み返してみて花嫁入水前後のくだり、江島屋の番頭金兵衛が呪いの老婆にめぐりあうくだり、この二席のほかは圓朝物としてはおよそ不傑....