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頼
「頼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
ばか》をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと
頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症《ちくのうしょう》か何かの....
「影」より 著者:芥川竜之介
、向うへ泊って来る。――帰れないか?――とても汽車に間《ま》に合うまい。――じゃ
頼むよ。――何? 医者に来て貰った?――それは神経衰弱に違いないさ。よろしい。さ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
「この男は小説家ですから、何か面白い話があった時には、聞かせてやって下さい。」と
頼んだのを思い出した。また、それがないにしても、その時にはもう私も、いつか子爵の....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
んの靴は仁王様《におうさま》の草鞋《わらじ》も同じなんだから」と頭を下《さ》げて
頼んだと言うことです。けれども勿論半之丞は元値にも買うことは、出来なかったのでし....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
避けたいらしかった。
「しかしあしたは谷村博士《たにむらはかせ》に来て貰うように
頼んで置いた。戸沢さんもそう云うから、――じゃ慎太郎の所を
頼んだよ。宿所はお前が....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
。これも生憎《あいにく》恋愛結婚ではない。ある親戚の老人夫婦に仲人《なこうど》を
頼んだ媒妁《ばいしゃく》結婚である。常子は美人と言うほどではない。もっともまた醜....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
い一人の亜米利加人と何か頻に話し合っていました。 「実は今度もお婆さんに、占いを
頼みに来たのだがね、――」 亜米利加人はそう言いながら、新しい巻煙草へ火をつけ....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
に「蛇笏と云うやつはいやに傲慢な男です」とも云った。僕は悪口を云われた蛇笏に甚だ
頼もしい感じを抱いた。それは一つには僕自身も傲慢に安んじている所から、同類の思い....
「初雪」より 著者:秋田滋
え切ってしまったように思われるのだった。彼女はとうとう堪りかねて、ある晩、良人に
頼んでみた。 「ねえ、あなた。ここの家はどうしても煖房を据え付けなくッちゃいけま....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
父が救いて全快させしうえ路用を与えて帰京させたれば、これを徳として年々礼儀を欠ず
頼もしき者なればとて、外に知辺もなければこの人を便りとしたりしなり。尋ね着きて伯....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に負傷をして※衝を起したことがある。自分で手紙が書けないので、ファラデーを書記に
頼んだことがあるらしい。多分マスケリーの紹介であったろう。しかしこれは、ほんの数....
「寡婦」より 著者:秋田滋
聴きたがった。けれども伯母はその話はしたくないと云った。が、皆なが拝むようにして
頼むので、伯母もとうとう話す決心をしたのだった――。 「私がサンテーズ家のことを....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
から遠くないある教会の付近にはよくあらわれるのだ。じっさい、この近傍のもっとも信
頼すべき歴史家たちのなかには、この亡霊についての噂を集めたものがあり、彼らが比較....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
泪はあろう。あるとも思われないような万が一の※り合わせということも世間にはある。
頼むのは、ただそればかりだった。 彼等はよく互にひたと倚りそって、あてもなく、....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
いおい泣いていた。ああ。 十月六日―― 何も得るところが無かった。宿なしの無
頼漢でもやったことだろう。ああ。その時私が血を見ていたら、現在もっと落著いていら....