頼み入る[語句情報] »
頼み入る
「頼み入る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頼み入るの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
小を落差《おとしざ》しにしてチャラリチャラリとやって参りました、此の武家にお筆が
頼み入る処、是が又一つの災難に相成るのお話。 七 えゝ引続きま....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
でも。親や兄弟、妻子やなんぞは。どうか治癒して下さりませと。涙流して溜息ついて。
頼み入るのが少くないが。そんな骨肉の連中の中でも。ホンニ心から真情籠めて。治療す....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
ら、折角定着しかけた五十万の南鮮漁民を助けると思って、何分の御声援を……」 と
頼み入ると、彼等は冷然たるもので、 「それはまあ、総督府の命令なら遣って見ましょ....
「白くれない」より 著者:夢野久作
なん呼べる唐人に引合はせぬ。 其の黄駝といへる唐人、同じく三拝九拝して、われに
頼み入る処を聞けば別儀に非ず。六神丸の秘方たる人胆の採取なり。男女二十歳以上三十....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
心《ごんぐしん》に御憐憫《ごれんびん》を下されたい、入門の儀、ひたすらに御紹介を
頼み入ると、これは例のほしいままなる広長舌を弄《ろう》することなく、極めて簡単明....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
いから、弥生はいっそう警戒しつつ、
「むりかも知れんが、拙者はその侠気を見こんで
頼み入るのだ――どうかその手裏剣の妙術をもって拙者ら一味のために思うさま働いてく....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ございません。どうかまげて御聞きずみ願いたいんでございます」
と、ことを分けて
頼み入るのである。しかし、こんな申出がその儘きき入れられよう道理がない。警視庁と....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
せんが……ぶしつけですが……なにしろ娘が……いえ、なにその……」 と、ひたすら
頼み入る、さすがのコン吉もここにおいて、憤然と蹶起《けっき》し、 「あの申し訳あ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
必ずある人らの紹介状のような物を持って、また紹介状のない時分には、その主人が特に
頼み入るという書面を持って出て来るんです。仕方がないからその馬に乗って出掛けて行....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
いをいたしたいことのあってまいりました、どうぞお取次ぎ下されまし、と首を低くして
頼み入るに、為右衛門じろりと十兵衛が垢臭き頭上より白の鼻緒の鼠色になった草履はき....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
とても女子の細腕で仇を討つことは出来ませんから、何うぞお助太刀下さるように是のみ
頼み入るという処の、細かい手紙でございまする。これへ金子を添えて渡すを受取り外へ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かされますまいから、当分は耕介の家に置かれたがよいでしょう」 「何分、耕介へも、
頼み入るとお言伝ねがいたい」 「伝えておきましょう」 「実は当方も、父勘兵衛がま....