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頼母子講
「頼母子講〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
頼母子講の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電報」より 著者:黒島伝治
を利用して、貧乏人や、自分の気に食わぬ者を困らして喜んでいる男であった。源作は、
頼母子講《たのもしこう》を取った。抵当に、一段二|畝《せ》の畑を書き込んで、其の....
「浮動する地価」より 著者:黒島伝治
ねばそれッきりだ。が、土地だけは永久に残る。 そんな考えから、親爺は、借金や、
頼母子講を落した金で、ちびり/\と田と畠を買い集めた。破産した人間の土地を値切り....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
最後に、一通の書付もそこへ取り出して見せた。 「其方儀、御勝手御仕法立てにつき、
頼母子講御世話|方格別に存じ入り、小前の諭し方も行き届き、その上、自身にも別段御....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
め雑費はかさむばかりであったことも言ってある。ついては、去る安政三年に金三百両の
頼母子講を取り立て、その以前にも百両講を取り立て、それらの方法で宿方借財返済の途....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ころだが、特に手錠を免じ、きっと叱り置く。これは半蔵父子とも多年御奉公申し上げ、
頼母子講お世話方も行き届き、その尽力の功績も没すべきものでないから、特別の憐憫を....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
節約に節約を加えた経済法はだんだん成功して負債もすくなくなり、校長の斡旋で始めた
頼母子講にも毎月五十銭をかけることもできるようになった。午後の二時ごろにはいつも....
「四十八人目」より 著者:森田草平
け方にうとうととした。 九 師走の二日には、深川八幡前の一|旗亭に、
頼母子講の取立てと称して、一同集合することになっていた。討入前の重大な会議のこと....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ん京都府だ。知らぬふりです。めんどうだ。 「こりゃ、やい、観光団の馬鹿ッ。」 「
頼母子講。」 「竜宮の身投げ。」 「助平じじい。」 「イヨウ、ハイカラア、ふとっ....