顔ばせ[語句情報] » 顔ばせ

「顔ばせ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

顔ばせの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
谷伝九郎とその一党をひと睨みに疾走させた、あの、三日月の傷痕鮮やかな、蒼白秀爽の顔ばせでした。 「よッ、御貴殿は!」 「みな迄言わないでもいい。この傷痕で誰と分....
白くれない」より 著者:夢野久作
ち、今更に勿体なく有難く、これをしも恋心とや云ふらん。恐ろしかりし鬼三郎ぬしの御顔ばせ夜毎、日毎に頼もしく神々しく、面影に立ち優り侍り。 さは去りながら其折の....
春寒」より 著者:寺田寅彦
に延ばして上着を掛けた。そして顔の血潮をぬぐって見ると頬は紅を帯びて世にも美しい顔ばせに見えた。王の血がフンドの指の間を伝い上って彼の傷へ届いたと思うと、傷は見....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ば、子房をもった雌蕋もある。にもかかわらずどうして嫌なのか実を結ばない。ただその顔ばせを見せたのみで花が凋衰する。そしてこの五月の花の場合のものへ Tamari....