顔向けができない[語句情報] » 顔向けができない

「顔向けができない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

顔向けができないの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
たりき。 「道ならないことだ。そんな真似《まね》をした日には、二度と再び世の中に顔向けができない。ああ、恐ろしいことだ、……けれども才覚ができなければ、死ぬより....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い事実を云い触らされたのを非常に恥じて怨《うら》んだ。おとなしい彼女は世間にもう顔向けができないように思って、その事実の有無《うむ》を弁解するよりも、いっそ死ん....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
御前が承知してくれないと、家の恥辱になる。いたずら娘を持ったと云われては、世間へ顔向けができない。妹だって御前の身内だと云われては、誰も貰い手がない。だから、ど....
伸子」より 著者:宮本百合子
いわ。第一、私どもは、どう人に思われたい、というために生活していやしない。また、顔向けができないなんて云うのは、かえって、このまま二人で、なり下ってこそよ。若し....
町内の二天才」より 著者:坂口安吾
ゴを欠かさず食べさせなくちゃアいけない。床屋の鼻たれ小僧に負けちゃア、御先祖様に顔向けができない」 こういう心掛けでせッせとやるから、子供は大喜びである。うま....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
の奴め、一命は助かるけれども、全身血だらけの重傷はまぬがれないな。これで奴めは、顔向けができないから、家をたたんで、夜逃げをしてしもう」 「そうだ。そうだ。それ....