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顕在
「顕在〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顕在の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「職工と微笑」より 著者:松永延造
えを夢みるであろうか? 私には分らない。あまり信用のおけぬ潜在意識下に何か私の
顕在意識と異った思想が埋没されていて、それが浅間しくも夢の姿で現れて来るのか? ....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
学的に真な本能的の「我れ」を読み取る唯一の言葉であるように思われて来たのである。
顕在的なる「我れ」のみの心理を学んで安心していたわれわれは、この夢の現象から潜在....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
裸々に暴露するものである。ただ夢の場合にはこれらの「夢内容」を表わす象徴としての
顕在像が普遍的のものでなく人々の個人的な歴史によってのみ規定されたものであるから....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
て表現せよ、ということである。本体を表現するに現象をもってせよ、潜在的なる容器に
顕在的なる物象を盛れというのである。本情といい風情というもまた同じことである。こ....
「コーヒー哲学序説」より 著者:寺田寅彦
い王者もあったようである。 芸術でも哲学でも宗教でも、それが人間の人間としての
顕在的実践的な活動の原動力としてはたらくときにはじめて現実的の意義があり価値があ....
「心に疼く欲求がある」より 著者:宮本百合子
を、みずから意識し、更にそこから苦悩の原因をとりのぞくために、きわめて現実的に、
顕在的に行為する時代にはいって来ている。わたしたちの心に疼くきょうの自由について....