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顕密
「顕密〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顕密の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連環記」より 著者:幸田露伴
年が劣って居たかも知らぬが、何にせよ幼きより叡山の慈慧に就いて励精刻苦して学び、
顕密|双修、行解並列の恐ろしい傑物であった。此の源信と寂心との間の一寸面白い談は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
長ずるに及び、聡敏《そうびん》人に邁《すぐ》れ、早く叡山に上り、慈覚大師に就いて
顕密の二教を学びてその秘奥《ひあう》を極む、又、花山の辺昭に就いて胎蔵法を受く、....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
らった。 峯丸の法蓮房は持前の才智の上によく勉強して、たちまち頭角をあらわし、
顕密の奥旨をきわめたが、その弁舌の巧者なことに至っては対する者がただ舌をまいて引....
「法然行伝」より 著者:中里介山
に告げる者があった。そこで顕真が、「なる程そう云われて見ればそうだ。わしは今迄|
顕密《けんみつ》の学問に稽古を努めたけれどもこれはまあ名利の為といってもよろしい....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
て、「往生極楽の教行は、濁世末代の目足なり。道俗貴賤誰か帰せざらんものぞ。ただし
顕密の教法はその文一にあらず、事理の業因はその行これ多し。利智精進の人は未だ難し....