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顕彰
「顕彰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顕彰の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
ューが評論の入口であるというようなことは、クリティシズムに関する常識だろう(本多
顕彰氏などいつも之を説いている)。併し個々の文学者や評論家の常識であるということ....
「李陵」より 著者:中島敦
名将といえどもこれには過ぎまい。軍敗れたりとはいえ、その善戦のあとはまさに天下に
顕彰するに足る。思うに、彼が死せずして虜《ろ》に降《くだ》ったというのも、ひそか....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
みがたき要求であり、燃焼である。生命は宇宙の絶対の実在であり、恋愛は生命の最高の
顕彰である。哲学と芸術と宗教とを打して一団となせる焔の迸発である。生命(霊と肉)....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
をのせている。「明治元年」林房雄。「戦場」榊山潤。「勝沼戦記」村山知義。 本多
顕彰氏は月評の中で「勝沼戦記」は戦いを暗い方から描いたもの、「明治元年」は明るい....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
が、併し平常時の市井の日常生活に巣食うギャング性は、必ずしもギャングの最高本質を
顕彰するものではない。高々街の紳士などに見受けられるような低級ギャング性しか見当....
「婦人改造の基礎的考察」より 著者:与謝野晶子
かくて一切の人格に由って相互に補充的かつ協働的に文化一般の意義をその窮極において
顕彰し云々」といわれたのは、男女、貧富、貴賤、黄色人と白皙人というような差別を超....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
う雑誌が刊行されました。同人としては、伊藤整、板垣直子、春山行夫、丹羽文雄、本多
顕彰、徳永直、徳田一穂、岡田三郎、尾崎一雄、尾崎士郎、大鹿卓、和田伝、上泉秀信、....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。近来、随筆武蔵の方は、ほとんど市に見なくなってしまった。終戦後、熊本の宮本武蔵
顕彰会の人も、これを探していたが、地方の古書店にも、書肆の図書目録にも、出ないと....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
の肖像画”を、この日、私たちのため、わざわざ京都からとりよせておいてくれた住持や
顕彰会の人々の御好意にまず感謝する。 道誉の画像は、子が父を写したもので、肖像....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
隆盛を見ると、井伊家の旧臣たちの間では、早くも、大老を開国の先覚者とし、その死を
顕彰して汚名を雪ごうとする銅像の建設運動が始まっているほどだった。 水戸を、骨....
「小説のタネ」より 著者:吉川英治
武蔵も史料といっては、ほとんど少く、空想が大部分です。熊本で出版された「宮本武蔵
顕彰会本」「小倉碑文」それらをあわせても、ほんとの史実は、漢文なら百行とはありま....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
プを去って一種の体系派に近いことを明らかにした。現在最も活躍している代表者は本多
顕彰だろう。彼は谷川と共に公平な理解者であることに力めているが更に親切な作品弔問....