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顕正
「顕正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顕正の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
本に載せられていない理由は、恐らくその余りに荒唐無稽に類する所から、こう云う破邪
顕正《はじゃけんしょう》を標榜《ひょうぼう》する書物の性質上、故意の脱漏《だつろ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
入れて莨に火を点けたが、再びこつこつ歩き廻りながら云いはじめた。
「それが、破邪
顕正の眼なのです。たぶん、算哲博士は世界的の蒐集品を保護するために、文字盤を鉄函....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
出ているか、それとも腰本治右が手を廻した策であるか、もしも治右が陰に動いて、破邪
顕正の大役承わる大目付までをもおのが薬籠中のものにしているとしたら、ゆめ油断はな....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
著『恋愛婦女婚姻書籍目録』巻三に出るが、余が大英博物館で読んだアンションの『閹人
顕正論』は一七一八年ロンドン刊行で、よほど稀覯《きこう》の物と見え、右の目録にも....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
然るにそれにもかかわらず、古来この両派の対陣は、文学上に於て盛んに衝突し、異端
顕正の銃火をまじえ、長く一勝一敗の争論を繰返してきた。この不思議なる争闘は、けれ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
らぬという訳なので、遂に決心して辞職をした。辻次官は頗る留められたし、大臣は芳川
顕正《よしかわあきまさ》氏であったが、これも多少厚意を寄せられたのであるけれども....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
、その災は受けないことであろうと思う。 二 鎌子夫人は伯爵|芳川
顕正《よしかわあきまさ》氏の四女と生れた人である。すぐ上の姉は大阪の巨豪男爵藤田....
「好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
珍しい古本を御買いになりましたでしょう」 果して、と康雄は思った。 「好色破邪
顕正という書籍、その新聞紙の包みが、ちょうど、殺人事件のあった大平氏宅の前に落ち....