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類似
「類似〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
類似の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弓町より」より 著者:石川啄木
。そうしてその人たちの態度には、ちょうど私自身が口語詩の試みに対して持った心持に
類似点があるのを発見した時、卒然として私は自分自身の卑怯《ひきょう》に烈しい反感....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
のでようやく太陽が自由に運行するようになったのである。この甚だ幼稚な神話はこれに
類似した古代エジプト人の神話のあるものを切実に想起させるのである(これについては....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
論家、創作家などである。そのいろんな人々が、また、その言うところ、論ずるところの
類似点を求めて、僕の交友間のあの人、この人になって行く。僕は久しぶりで広い世間に....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
目を※って、 「死にたいほどの事もある。……何々の思が遂げたいよって、貴方二人に
類似りたさに、同じ蛇を預った。今少し、身に附けていたいよって、こうしておいておく....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
くとある「でっち」というものが使われた。それは松脂の蝋で練り固めたもので、これに
類似した田行燈というものを百姓家では用いた。これは今でも一の関辺へ行くと遺ってい....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
事であろう、何ぜなれば同じ食事のことであるから其興味的研究の進歩が、遂に或方向に
類似の成績を見るに至るは当然の理であるからである、日本の茶の湯はどこまでも賓主的....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
近くには神宮川のような大きな川はない。 道節が火定に入った円塚山というは名称の
類似から本郷の丸山だろうともいうし、大学の構内の御殿の辺だろうという臆説もある。....
「花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
し、その写生面を生きた人間――つまり照日前の顔に描いてみた。 能面と狂者の顔の
類似点がうまく合致して、この方法は、わたくしの意図どおりの狂人の顔が出来たのであ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
たしたがって思い出さるるの類、すなわち耳の感覚に属するものあり、もしくは形色等の
類似によりて、一思想より諸思想を喚起するものあることを、縁起、マジナイにつきて例....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
ところが、大層迷惑そうな顔をしておりました。(大笑) それから私はなお、これに
類似したものを収集せんがため、その暦の発行所の番地を記し、その後ロンドンに至りそ....
「迷信解」より 著者:井上円了
うことじゃ。備前、備後にては、猫神、猿神と名づくるものがあるそうだ。これらはみな
類似のものに違いない。民間に伝われる書物に『人狐弁惑談』と申すものがある。その中....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
話と題した文壇の楽屋|咄が毎日連載されてかなりな呼物となった事があった。蒙求風に
類似の逸話を対聯したので、或る日の逸話に鴎外と私と二人を列べて、堅忍不抜精力人に....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
、日本の花火はこれが進化したるものにはあらざるべきか、その他衣食住において日本に
類似せる点多く、さすが昔は東洋文明の卸元たりし面影どこかに残りをり候―― 天晴....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、風色に富みたる良港なり。湾形はシドニーを小規模にしたるものにして、わが長崎港に
類似す。背後の高山は大岩石、中空にかかり、一見わが豊後玖珠郡内の岩扇山に似たり。....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
まま日本にもって来ることも少し無理があると思う。日本の現状はイギリスのそれによく
類似して居るのではあるまいか。 私は、六畳、四畳半、三畳三間の、深川のアパート....