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顧問
「顧問〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
顧問の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
してそこにいたのを渡瀬は知った。新井田氏の存在をおぼろげながら意識すると彼がその
顧問(新井田氏自身は渡瀬を助手と呼んでいたが)となって、学資の大部分を得ているの....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、はぐらかしても乗出す。勢い可い加減にでも返事をすれば、すなわち期せずして遊蕩の
顧問になる。尠からず悩まされて、自分にお蔦と云う弱点があるだけ、人知れず冷汗が習....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
往々『天の秘密の司官』という官名で奉職していた。彼らの位階は近衛兵の司令官や枢密
顧問官(『王室の秘密の司官』)と同様であった。そしてこれらの高官と同様に、階級の....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
ーヤル・ソサエティーの名誉会長であり、米国のスミゾニアン・インステチュートの名誉
顧問であり、独国のテクニッシェ・ライヒサンスタルトの名誉研究員であり、1940年....
「蠅男」より 著者:海野十三
に、たまらない魅力を感じたものであった。彼の父はこの温泉の経営している電鉄会社の
顧問だったので、彼は一度来て味をしめると、そののちは母にねだって書生を伴に、毎日....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
くたち四人は、少年探偵団を結成しようと約束したんです。それで、先生に少年探偵団の
顧問になっていただきたいのです」少年たちの話は意外な申入れだった。 「少年探偵団....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
幾百千というを知らなかった。要するに彼は一切の心霊問題に関して、当時の全英国民の
顧問であり、又相談相手であった。 一個の人格者としてのモーゼスも、又|間然する....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
三二さんなどもこの仲間で、玉川の三二さんは、活きた字引といわれ、後には得能さんの
顧問役のようになって、毎日友人の間を歴訪して遊んでいました。父の椿岳が油絵を教っ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
はいらせてもらいましょう。』と、いいました。広間にはあかりがいっぱいついて、枢密
顧問官や、身分の高い人たちが、はだしで金の器をはこんであるいていました。そんな中....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、力の許す限りは返答をした。一八三六年からは、灯台と浮標との調査につきて科学上の
顧問となり、年俸三百ポンドをもらった。 一八三五年の初めに、総理大臣サー・ロバ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
の打ちどころのないその生涯は、フランス中の裁判所の評判になった。弁護士、若い法律
顧問、判事たちも、二つの凹んだ眼が光っている彼の痩せた顔に、大きな敬意を表するた....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
も長じ、蓮杖などよりも率先して写真術を学んだほどの奇才で、一と頃|町田久成の古物
顧問となっていた。この拗者の江戸の通人が耳の垢取り道具を揃えて元禄の昔に立返って....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ていたが、どういうキッカケからか三人が相会して一夕の交歓を尽した席上、徳永商店の
顧問として二葉亭を聘そうという相談が熱した。その頃浦塩で最も盛んに商売していたの....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
なわち、当代は二百六十三代目の法王なり。 法王の下には、法王の大臣参議もしくは
顧問官とも称すべきもの数十名、相会して議事を開く。その人員一定せずといえども、た....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
もらうのだ。しかしそれだけでは生活が成り立たないので、ばあさんが大阪府知事の名が
顧問として載っている「汎愛扶殖会」の帳面を持って寄付金を集めてくる。もちろんイン....