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「顧問官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

顧問官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
往々『天の秘密の司官』という官名で奉職していた。彼らの位階は近衛兵の司令官や枢密顧問官(『王室の秘密の司官』)と同様であった。そしてこれらの高官と同様に、階級の....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
悚然として御容をあらため、列座の卿相皆色を失ったということである。せめて元田宮中顧問官でも生きていたらばと思う。元田は真に陛下を敬愛し、君を堯舜に致すを畢生の精....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
老中上席を辞退せられたとはいえ、前より職としていらるる溜間詰(今でいえばまず枢密顧問官)の立場よりこの危機一髪の情勢を非常に憂慮せられて、或る夜などは二条城に終....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
いの大勢立っている立派な部屋を通って行った。賭博場は人でいっぱいであった。将軍や顧問官はウイスト(四人でする一種の賭け骨牌)を試みていた。若い人びとはビロード張....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
はいらせてもらいましょう。』と、いいました。広間にはあかりがいっぱいついて、枢密顧問官や、身分の高い人たちが、はだしで金の器をはこんであるいていました。そんな中....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
らがせてしまった。 三 ミンナ それらのことから四五か月前に、枢密顧問官シュテファン・フォン・ケリッヒの未亡人となって間もないヨゼファ・フォン・ケ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
意げにぴんとはね上がった口髭《くちひげ》をもっていた。その男を彼女は、「高等法院顧問官フォン・プロムバッハ」――彼女の夫――だと彼に紹介した。彼女は彼に立ち寄っ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
使いによってひとりの児を設けられた、真の恋愛の児で、後にマルタ団の騎士となり軍事顧問官となった人だ。近代の偉人のひとりであるタバロー修道院長は、八十七歳の人の設....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
計され、あたかも裃《かみしも》をつけたようにきちんとしている。一介の町人が国家の顧問官となったようにかしこまっている。中にはいってもたいてい明らかに見える。汚泥....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
私の生れはジュネーヴで、私の家柄はこの共和国でも指折りの一つだ。私の先祖は永年、顧問官や長官だったし、父は、いくつもの公職に就き、名誉と名声を得ていた。父は廉直....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
、この臓腑奴を次の部屋へ引きずって行こう。 母上、お寝みなされ。さてもさて、この顧問官殿もなあ 今では全く静肅、秘密を洩らしもせねば、生真目でも御座る。 生前多....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、彼は急速に墓場へと沈んでいった。すでに四十年以上も、彼は彼女のもっとも信任厚い顧問官だった。まだ彼女がイングランドの女王でなかった昔から、そうであった。わたし....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
なわち、当代は二百六十三代目の法王なり。 法王の下には、法王の大臣参議もしくは顧問官とも称すべきもの数十名、相会して議事を開く。その人員一定せずといえども、た....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
に勧告したが、その任にあたるべき関税委員会はなぜか動かず、右勧告書類も女王の法律顧問官ジョン・ハーディングの手もとに「ある不明確な理由」で七月二十九日まで放置さ....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
それはもう大分過去に遡らねばならないことで、まだS夫人の夫の博士がシャム国政府の顧問官でいた時代で、その頃夫人も夫の任地へ赴いて、そこで二三年の月日を送っていた....