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「風の姿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風の姿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:徳田秋声
、ある夏熊本の高等中学から、郷里の高等中学へ戻って来たK―のでくでくした、貴公子風の姿を、学校の廊下に認めてから間もなく、笹村は学校を罷めてしまった。偶然にここ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
条であります。 なるほど、今日ここへ訪ねて来るように言っていたが、前夜の労働者風の姿のみ頭に残っていたから、今こうして立派な武装をしてやって来られると、頓《と....
都会の幽気」より 著者:豊島与志雄
、ふらふらと足を運びながら、頭の中には、花札のまん円い赤い月や、傘をさした小野道風の姿や、「あかよろし」と書いてある短冊などが、ちらちらと映っていた。それを一つ....
死屍を食う男」より 著者:葉山嘉樹
た辺へ来ると、グラウンドではなく、街道を風のように飛んでゆく姿が見えた。 その風の姿は、一週間前、セコチャンが溺死《できし》した沼のほうへと飛んだ。 安岡は....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
ときめいた身分なのであった。 それであればこそお紅という娘も、貧しい貧しい廻国風の姿に、身を※品位があり、容貌が打ち上って見えるのであった。 素性を聞いたた....